コロナワクチン接種率の違いで死亡率に大きな差

コロナワクチン接種率の違いで死亡率に大きな差
以下は、記事の抜粋です。


2021年から2022 年にかけて、全世界で新型コロナワクチン接種が普及した一方、デルタ株とオミクロン株が流行した。Brown大のAlyssa Bilinski氏らは、この期間におけるOECD加盟国中20ヵ国のワクチン接種率とCOVID-19死亡率、超過全死亡率を調査し報告した。

米国については、ワクチン接種率上位10州と下位10州についても調査したところ、下位10州のCOVID-19死亡率は上位10州のほぼ倍だった。

本研究では、ワクチン接種率は2022年1月時点で2回以上接種した人の割合とし、死亡率は2021年6月27日~2022年3月26日の死亡データを比較した。米国のデータはCDCから、その他の国のデータについては、COVID-19死亡率はWHO、全死亡率はOECD データベース、ワクチン接種率はOur World in Dataからそれぞれ入手した。

主な結果は以下のとおり。

・主な国におけるワクチン接種率と、デルタ株流行期/オミクロン株流行期/全期間の人口10万人当たりCOVID-19死亡者数は以下のとおり。
日本      :80%、3人/7.4人/10.4人
韓国      :82%、6.1人/18.2人/24.3人
ニュージーランド:75%、0.5人/3.3人/3.7人
オーストラリア :76%、4.9人/14.2人/19.2人
イタリア    :76%、15.2人/39人/54.2人
フランス    :74%、14.6人/27.6人/42.2人
ドイツ     :71%、29.6人/22.7人/52.3人
英国      :71%、30.1人/28.9人/59人
米国全体    :63%、60.9人/50.6人/111.6人
米国(接種率上位10州):73%、28.1人/46.6人/74.7人
米国(接種率下位10州):52%、86.6人/59.4人/146人
・米国全体およびワクチン接種率下位10州の超過全死亡率は COVID-19死亡率より高く、全期間における他の国より高かった。
・この期間にもし米国のCOVID-19死亡率がワクチン接種率上位10州と同じだった場合、12万2,304人の死亡を回避でき、米国の超過全死亡率がワクチン接種率上位10州と同じだった場合は26万6,700人の死亡を回避できたと推計された。

2021~22年初め、米国のCOVID-19死亡率および超過全死亡率は他国より有意に高かったが、この差はワクチン接種率上位10州では小さくなった。著者らは「残りの差は、他国での高いワクチン接種率、高齢者をターゲットとしたワクチン接種、医療・社会インフラの違いによって説明しうるだろう」と考察している。


接種率の高い韓国で死亡者数が多いのは、2021年11月23日時点の1次接種者のうちアストラゼネカ社製やヤンセンファーマ社製のワクチンを接種した人がそれぞれ11,116,361人(26.3%)と1,497,303人(3.5%)で、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンよりも効果の弱いワクチン接種者が全体の約30%を占めたからかもしれません。

このようなデータをみても、実績があるmRNAワクチンが世界中に普及した時点で、国産という理由だけで効果や副反応のはっきりしない新しいワクチンを承認する必要があるとは思えません。

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