モモンガよ、お前もか!お腹が蛍光ピンクに光るアメリカモモンガ
以下は、記事の抜粋です。
カモノハシにトビウサギ、そしてヤマネにサソリなど、「生物蛍光(生物発光)」する生物が続々と発見されている。さらに哺乳類にも光るものがたくさんいることがわかって来た。
北米に生息する「アメリカモモンガ」もその仲間に加わっていたようだ。ウィスコンシン州で撮影された映像では、腹部がピンク色に発光する様子がとらえられていた。
アメリカ・ノースランド大学のジョン・マーティン教授は、ある夜、ウィスコンシン州の森の中でUVライト(紫外線ライト)をかざして、発光する植物やキノコなどを探していた。
すると何かの鳴き声が聞こえたため、そちらにUVライトを向けてみた。マーティン教授の目に飛び込んで来たのは、蛍光ピンクに光りながら木の幹を動き回るアメリカモモンガの姿だった。
「光る動物」は続々と発見され続けている。トビウサギやカモノハシ、ヤマネ、ウォンバットのほか、ポッサムやオポッサム、コウモリ、さらには犬や猫にコアラ、キツネ、クマ、ヒョウなども、蛍光することがわかってきている。
上の記事では「生物蛍光(生物発光)」と書かれていますが、蛍光と生物発光は違います。
蛍光とは、蛍光物質に適当な波長の光を当てることにより、励起状態(蛍光物質)を誘発し、基底状態に戻る際に放出されるエネルギーの一部が光となる現象です。アメリカモモンガは、蛍光です。一方、ホタルは光を当てなくても細胞内のATPを消費して光ります。こちらは生物発光です。生物発光と蛍光の大きな違いは、前者がルシフェリンの酸化反応をエネルギー源とするのに対して、蛍光では励起光をエネルギー源とする点です。
それにしても、不思議で美しい現象ですね。
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