砂糖は細胞の老化を早めるらしい

知らないうちに「老化を早める」要注意の栄養素、たった1グラム増えるだけで…米研究が警鐘
以下は、記事の抜粋です。


糖類控えめの食生活は、生物学的年齢の若さと関連
添加糖類の摂取は老化を早める可能性があると、新たな研究が警告している。食生活が健康的でも、添加糖類の摂取が1g増加するごとに生物学的年齢が上昇する可能性がある一方で、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、抗炎症作用のある栄養素が豊富な食事は、生物学的年齢の若さと関連することが示されたという。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のElissa Epel氏らによる研究では、National Heart, Lung, and Blood Institute Growth and Health Study (NGHS)への参加女性342人(黒人と白人がそれぞれ171人、平均年齢39.2歳)を対象に、食事パターンとエピジェネティック年齢(細胞や組織、臓器などの生物学的年齢)との関連が検討された。

NGHSは研究開始時に9〜10歳だった白人または黒人の女児を登録して1987〜1999年にかけて心代謝の健康とその関連因子を調査した研究で、2015〜2019年に追跡調査が行われていた。

Epel氏らは、対象者の食事摂取記録から栄養と食品の平均摂取量を計算し、全体的な食事の質を評価した。さらに、3日間の食事摂取記録から添加糖類の平均摂取量を、唾液のDNAメチル化プロファイルから第二世代のエピジェネティック時計の指標とされるGrimAge2を算出した。

対象者は、1日平均61.5gの添加糖類を摂取していたが、範囲は2.7gから316.5gと個人差が大きかった。解析の結果、aMEDスコア、AHEI、ENIが高いほどGrimAge2が低くなり、特にaMEDスコアとGrimAge2の関連は強いことが明らかになった。

疾患の早期発症につながる可能性も
添加糖類の摂取量が増えるほどGrimAge2も高くなり、添加糖類の摂取量が1g増加するごとにGrimAge2は0.02増加する可能性が示唆された。

論文の著者である、カリフォルニア大学バークレー校のBarbara Laraia氏は、「エピジェネティックな変化は可逆的であるように見えることを考えると、長期にわたって継続的に添加糖類を1日10g控えることは、エピジェネティック時計を2.4カ月戻すことに近いのかもしれない」と言う。


元論文のタイトルは、”Essential Nutrients, Added Sugar Intake, and Epigenetic Age in Midlife Black and White Women: NIMHD Social Epigenomics Program(中年期の黒人および白人女性における必須栄養素、加糖摂取量、およびエピジェネティック年齢: NIMHDソーシャル・エピゲノミクス・プログラム)”です(論文をみる)。

要するに、●砂糖を加えることは細胞の老化を早める。●一方、抗酸化物質や抗炎症作用のある栄養素が豊富な食事は、細胞の老化を遅らせる。ということだと思います。

問題は、「どの程度か?」ということだと思います。

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