8割超の患者、腎機能障害続く 日本腎臓学会が調査 紅麴サプリ問題
以下は、記事の抜粋です。
小林製薬の紅麴原料を使用したサプリメントの問題で、日本腎臓学会は6月30日、サプリ摂取後に医療機関を受診した患者206人の分析結果を発表した。治療後の経過を確認できた105人のうち、依然として8割超の患者で腎臓の機能低下が続いていることが明らかになった。
患者の年齢は50代が38%、60代が32%、40代が16%だった。女性が67%を占めた。多くの患者で腎臓の中にある尿細管という部分がダメージを受けることで起こる「ファンコニー症候群」を疑う症状や検査結果がみられた。2割近くがステロイド薬による治療を受けていた。
腎臓の組織を調べる腎生検を実施した110人のうち、47%が尿細管間質性腎炎を、28%が尿細管壊死を起こしていた。
治療後の経過を調査できた105人についてみると、腎機能低下の指標となるeGFRが60を下回る患者が、85.7%に上った。調査を担当した大阪大の猪阪善隆教授(腎臓内科)は「多くの人たちに慢性腎臓病がまだまだ残っている状態だ」と指摘した。
小林製薬は「製薬」というのは名ばかりで、身体に悪いものを良いものだと消費者をだましていた会社です。一度落ちた腎機能の回復はほとんど見込めず、加齢とともにさらに落ちて行きます。最悪の場合は、15年待ちの移植か週最低3回4時間の透析しか生き残る方法がなくなってしまいます。被害者の多くは健康意識の高い人達です。
厚労省は7月2日、小林製薬から報告があった健康被害の状況について改めて公表し、おととい時点で、▼医療機関を受診した人が2221人に、▼入院した人が492人になったということです。これらの人たちの落ちた腎機能に対して、小林製薬はどのようにして責任を果たすのでしょうか?
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