小保方氏以外の博士論文280本も調査へ…早大
以下は、記事の抜粋です。
早稲田大先進理工学研究科が、博士号を授与したすべての博士論文を対象に、盗用など不正の有無を確認する調査に着手したことが4月6日わかった。悪質な論文が見つかれば、学位の取り消しも検討する。複数の早大関係者が明らかにした。
同研究科は2007年に設置され、学位を授与した博士論文は約280本ある。STAP細胞の作製を発表した理化学研究所の小保方ユニットリーダーは同研究科に博士論文を提出し、11年に学位を取得した。早大は、この博士論文の記述に海外のホームページから盗用した疑いがあるとして、先月、調査委員会を設置した。
同研究科は、小保方氏以外の博士論文についても、盗用や捏造ねつぞう、改ざんなどの不正の有無を調べる。今年7月頃に全体の予備的な調査を終え、悪質な不正が疑われる論文が見つかれば、さらに精査する方針だ。
博士論文は、大学による「公表」と作成者による「印刷公表」が義務付けられています。しかし、実態としては、網羅的な公表は難しい現状だそうです(サイトをみる)。
私が所属する研究科の場合、博士の学位論文は英語の学会誌あるいは商業誌に掲載されることが必要条件ですので、購読が有料の場合を含めれば、必ず公表されています。しかし、他の研究科や研究分野の場合、実際には公表されていないものもかなりあるようです。このような場合、引用も厳密ではなく、どちらかと言えばレポートに近いものになり「コピペ≒剽窃」が生じやすいと考えられます。
私は、学生にレポートを課したことはありませんが、聞くところによると、最近の学生のレポートでは「コピペ≒剽窃」が日常茶飯事で、コピペが悪いことだと考えていない学生も多いそうです。修士号は博士号よりももっと危ないです。修士論文は博士論文と異なり、「公表」が原則になっていないので、博士論文よりもレポートに近いものだと思います。イントロ部分での引用のない「コピペ≒剽窃」が認められないということであれば、おそらくレポートで評価している大半の単位や多くの大学の修士論文が認められないことになるのではないでしょうか?
コメント
SECRET: 0
PASS:
そもそもコピペで対処できるような
レポート「課題」自体が問題なのではないでしょうか。