蚊のヒト体臭受容体拮抗薬と刺激薬の発見、23andMeの受難、などなど

米大学、革命的な「蚊よけ」技術を発見 ―伝染病予防にも大きく貢献
メスの蚊は吸血に際していろいろな病気を媒介することが知られています。そして血を吸うために、どこにヒトがいるかを探知するシステムを持っています。1つは呼吸によって発生するCO2を、もう1つはヒトの体臭を探知することが知られていましたが、体臭の探知システムについてはまったく知られていませんでした。Cellに掲載された、”Targeting a Dual Detector of Skin and CO2 to Modify Mosquito Host Seeking.“という論文は、CO2を感知するニューロンが体臭も感知すること、さらに、これらのニューロンのCO2受容体の拮抗薬と刺激薬(アンタゴニストとアゴニスト)をみつけたと報告しています。うまく行けばアンタゴニストは蚊よけに、アゴニストは蚊取り用に使えるかもしれません。


提訴された「23andMe」、遺伝子分析による医療情報提供を停止
このブログでも何度かとりあげた「100ドル遺伝子解析」の23andMeが医療情報の提供をストップしたというニュースです。確かに、23andMeのサイトをみると”I understand that 23andMe only sells ancestry reports and raw genetic data at this time. I understand 23andMe will not provide health-related reports. However, 23andMe may provide health-related results in the future, dependent upon FDA marketing authorization.”をみて”understand”のボタンを押さないと注文画面に入れないように変わっています。祖先の情報は良いとして、素人にSNPの生データ解析は無理です。このまま 23andMeが引き下がることはないでしょう。


ノロウイルス迅速検査は百害あって一利なし
以下はKZHT氏のコメントです。まったく同感です。

「ノロウイルスはずっと昔から毎年毎年流行を繰り返して来た。別に今になって増えたものではない。『おなかのかぜ』が『ノロウイルス感染症』になって、無用な心配をする人が増えた。感染対策の面では役には立たない。陰性でも否定ができないだけだったらいい。問題なのは陽性になることで、特に病院や施設の中で過剰な反応を引き起こし、1個でも陽性がでたら全ての下痢に疑心暗鬼になる。ノロウイルスはかかっても1~2日でほとんどの人は改善する。亡くなるのは嘔吐して誤嚥性する高齢者だが、残念ながら、検査で診断がついたからといってそれは防ぐ事はできない。結局検査しても誰も得をする人がいないのだ。」

コメント

  1. しまなみ より:

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    子供の保育園で、お医者さんに見せましたか、と、しつこく聞かれ、うるさい、ワシは医者じゃあ、と、言いたくなった。軽い下痢症状、元気いっぱい、これに食事療法と保温、以外の何もできないことは、ノロだろうがなんだろうが、わかってる。むしろ、乳児を他の部屋に連れ回さないで欲しい。インフルとか、シャレにならないものもはやるのに。

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