MRIの解像度を従来より6400万倍向上させる技術が登場

MRIの解像度を従来より6400万倍向上させる技術が登場
以下は、記事の抜粋です。


X線では写りにくい、水分の多い柔らかい組織を可視化するのに用いられる磁気共鳴法(MRI)で、1ボクセル(立方体の最小単位)がわずか5ミクロンと、従来より6400万分の1という細かいディテールまで表現できる技術がデューク大学の研究者らによって開発されました(大学の発表をみる)。

MRIは、脳のように、水分が多く柔らかい組織を視覚化するのに用いられ、脳腫瘍の発見などに力を発揮しますが、脳内の詳細まで視覚化するにはまだ鮮明度が足りていませんでした。改良版のMRIは1ボクセルがわずか5ミクロンで、これは従来の臨床MRIの6400万分の1に相当します。

高解像度化は複数の要素が組み合わさったことで実現したもので、たとえば、ほとんどの臨床MRIが1.5テスラから3テスラの磁石を用いているのに対して博士らのチームは9.4テスラの磁石を使用しているという点や、臨床用MRIの100倍の強さで画像生成を助ける勾配磁場コイルを用いている点、1つの画像を得るために800台ものノートPCと同等の高性能コンピューターを用いている点などが挙げられています。

実際にその差を比べられる動画が公開されています。


動画で使われているラットの脳は、3~4㎝ぐらいの大きさなので、この技術の精細さがわかります。磁気が強力なことの副作用とかがなければ、素晴らしい進歩だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました