リアル鶴の恩返し?怪我をしていた野生のオオヅル、助けてくれた男性の元を離れず深い絆を結ぶ
以下は、記事の抜粋です。
インドのウッタル・プラデーシュ州マンドカ村で、収穫作業員として働いているモハメド・アリフさん(30歳)は、2022年2月、畑で収穫作業をしていた時、右脚から大量に出血しているメスのオオヅル(絶滅危惧種に指定されている)を発見しました。家に連れ帰って、脚に薬を塗り、竹の棒を固定して包帯を巻いて、絆創膏を貼ってやりました。
数か月がかかったが、ツルは怪我から完全に回復して元気になった。もう好きなところに自由に飛び立つことができる。アリフさんが野生に帰そうと元居た場所につれていったが、ツルはアリフさんと離れることを拒んだ。彼と一緒にまた家に帰ってきてしまった。以来アリフさんの元を離れようとせず、アリフさんの行く場所なら、どこにでもついてくるようになった。
アリフさんは、オオヅルに「バッチャ」と名付けた。アリフさんが収穫機を操作している間は、バッチャは野原を散歩し、休憩時間には一緒に昼食をとります。冬の間、他の野生のオオヅルがバッチャを訪ねてくるそうだ。バッチャは仲間たちと一緒に戯れているが、それでも決してアリフさんのそばを離れて行こうとしない。
アリフさんが時々バイクで仕事に行く時、バッチャは時速30~40km出してバイクで走るアリフさんと並んで飛ぶという。アリフさんは、妻と子供たちと一緒に暮らしているが、バッチャはアリフさんにしか懐いていない。例えば、アリフさんの妻がバッチャに近付いたり、餌を与えようとしたりしても、バッチャは攻撃的になるという。
野生動物の専門家によると、オオヅルは、社会性が低い種として知られているので、バッチャとアリフさんの関係は非常に珍しいそうだ。また、オオヅルは巣作りの時期になるととても保護的になり、近づきすぎる侵入者に対して非常に攻撃的になる可能性があるそうですがバッチャにはそんな気配はありません。
いつか、バッチャは仲間のもとへ帰っていくのだろうか?それはアリフさんにもわからない。だがもしバッチャが自らの意志で旅立つようなことがあっても、それを応援し、バッチャを束縛する気はないという。
おもしろい話です。以下は、記事で紹介されている写真と動画です。なお、このツルはインドの
ウッタル・プラデーシュ州当局に押収され保護区に戻されたそうです(記事をみる)。
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