押谷教授ら「インフルエンザと同等とする条件満たさず」…伝播性の高さや超過死亡の可能性を指摘、アドバイザリーボードで議論
以下は、記事の抜粋です。
東北大の押谷教授や国立感染症研究所の脇田所長らは12月14日の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで、「疫学・病態など多くの点でCOVID-19と季節性インフルエンザには大きな違いが存在する」などとする見解を公表した。
オミクロン株が主流となり重症度が低下する一方、伝播性や医療機関への負荷が高いことを挙げ、「少なくとも2022年末の時点で、COVID-19は公衆衛生学的な観点からは『季節性インフルエンザと同等のものと判断できる』条件を満たしていない」とした。合併症を含め新型コロナ関連の超過死亡が多数生じている可能性も指摘した(資料は厚労省のホームページ)。
WHOはパンデミックインフルエンザの評価に当たって、(1)伝播性、(2)疾患としての重症度、(3)医療や社会へのインパクト――を考慮するよう求めている。
今回示された見解では、「変異株の出現とともにさらに伝播性は増大してきており、伝播性の観点からはむしろ季節性インフルエンザとは大きく異なる感染症に変化してきている」とした。重症度についても、「オミクロン株が流行株の主体となり、さらに多くの人が自然感染あるいはワクチンによる免疫を獲得したことにより、発生初期と比較して低下している」とした一方、「循環器系の合併症を含めた超過死亡の要因を解明する必要がある」と、季節性インフルエンザとの単純な比較が難しいことを指摘し、後遺症も考慮すべきだとした。
その上で、新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザのような感染症になるのかを巡り、「COVID-19は季節性インフルエンザとは明らかに違う特徴を持った感染症であり、季節性インフルエンザと同じような特徴を持った感染症になるとしても相当の時間を要すると考えられる」との見解を示した。
公衆衛生学の観点から、「季節性インフルエンザと同等」と見なす条件を(1)毎年流行は起こるものの、感染者数と死亡者数は一定の数の範囲内に収まり、その数は予測できる範囲、(2)流行の起こる期間は限定的で、その時期はある程度の精度で予測できる、(3)死亡者の総数は超過死亡を含め季節性インフルエンザの死亡を大きく超えるものではない、(4)流行時期には一定程度の医療の負荷は起こるものの一般医療の制限をせざるを得ないような医療のひっ迫は起きない――と暫定的に定義した結果、現在の新型コロナウイルス感染症はいずれも満たさないと強調した。
会合後、取材に応じた押谷教授は「オミクロン株BA.5の基本再生産数は少なくとも5以上だろうと推計され、7~8という推計値もある。季節性インフルエンザと全く次元が違う。そのため、COVID-19は季節性もなく流行が起こる。そういう基本的な理解を持つ必要がある」と述べ、重症化率などから季節性インフルエンザ並みとする見方を一蹴した。「感染の波の度に多くの人が亡くなり、超過死亡も生じている。これを減らすことを考えないといけない。社会全体として、見えていないものも含め死亡をどう減らすか考えないといけない」と訴えた。
アドバイザリーボードの座長を務める脇田氏は「あくまで現時点での評価として、どのように理解すればいいのかをまとめた。医療、公衆衛生でどのような対策を必要とするのか、議論の礎になれば」と今後も議論を続けていく意向を示した。
上の押谷氏やアドバイザリーボードの意見は一見まともそうに見えますが、医療現場からは反論の意見の方が多いです。m3という医療関係者用サイトでのこの記事に対するコメントで支持の多いものを以下にピックアップして紹介します。
●今まで1000人以上コロナをまじめにみてきた医師としての意見ですが、勝手に死亡率が高いとか低いとか、重症化するとかしないとか、評価する人間の価値でものごとを言っているが、このウイルスを排除することは無理。
With コロナとして世界中が動いている中、日本の医療機関だけ、ゼロコロナ対応持続は無理があります。ただただ、コロナを扱っていない医療機関の怠慢かと思ってます。
どの病院でもコロナをみていく覚悟をもち、リスクのある患者には年に1回ワクチン接種を、感染した際には抗ウイルス薬を投与できるように、一般医療に広げるようにしていくことで十分です。コロナに罹患してなくなる人がいますが、突然死を防ぐことなど人間には無理ですし、、、基礎疾患でなくなる超高齢者は仕方ないのではないでしょうか。
地球の人類に対する自然淘汰でしょ。。。もうWith コロナでねがいたい。鎖国しつづける日本医療はもういいでしょ。
(〇賛成 65 、×反対8、12月17日時点)
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