超加工食品の摂取と認知症リスク

超加工食品の摂取と認知症リスク
以下は、記事の抜粋です。


超加工食品の摂取が、うつ病、心血管疾患、すべての原因による死亡といった健康への悪影響と関連することを示唆するエビデンスが増加している。天津医科大学のHuiping Li氏らは、UK Biobankのデータを用いて、超加工食品と認知症発症との関連を調査した。その結果、超加工食品の摂取量が多いほど認知症リスクが上昇し、超加工食品の一部を未加工食品または最小限の加工食品に置き換えることで、認知症リスクが低下することを報告した。

ベースライン時に認知症でない55歳以上の参加者7万2,083人を対象に、2回以上の24時間食事評価を行った。超加工食品の定義は、NOVA分類に従った

主な結果は以下のとおり。

・フォローアップ期間(71万7,333人年、中央値:10.0年)に認知症を発症した参加者は518例であり、そのうちアルツハイマー病は287例、血管性認知症は119例で認められた。
・完全調整モデルでは、超加工食品の摂取と認知症リスクとの関連が認められた。
●すべての原因による認知症(超加工食品の摂取量が10%増加した場合のハザード比[HR]:1.25)
●アルツハイマー病(HR:1.14)
●血管性認知症(HR:1.28)
・食事の超加工食品の10%に当たる量を未加工食品または最小限の加工食品に置き換えた場合、認知症リスクが19%低下すると推定された(HR:0.81)。


元論文のタイトルは、”Association of Ultraprocessed Food Consumption With Risk of Dementia, A Prospective Cohort Study(超加工食品摂取と認知症リスクとの関連性。前向きコホート研究)”です(論文をみる)。

この論文で使われたNOVA分類というものを知らなかったので調べてみたのが下の表です(出典の記事をみる)。フジパン本仕込など私の食べているものは、ほとんどが超加工食品であることがわかりました。

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