今の日本で使える3剤配合の降圧薬は?

高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)発刊時にはなく、高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)には記載のある、新規に適応が通った3剤配合の降圧薬は?
以下は、記事の抜粋です。


解答はこちら
テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩・ヒドロクロロチアジド配合剤

解説はこちら
ARB・Ca拮抗薬・利尿薬の配合剤で、ベーリンガー社からミカトリオ(商品名)として発売された。
2021年のメタ解析でも、それぞれの単剤の併用よりも合剤の方が内服のアドヒアランス、継続性がよく、降圧効果も同等以上としている。

参考文献
1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編. 高血圧治療ガイドライン2019. ライフサイエンス出版;2019.p.80,273.
2)Parati G,et al;Hypertension. 2021 Feb;77:692-705.
3)Gnjidic D, et al;J Clin Epidemiol. 2012 Sep;65:989-95.


私も、1剤の降圧薬(まずはアムロジピン)で十分な降圧効果が得られない場合は、ARBとの合剤を使うようにしています。今までは、幸いにもそれでうまく降圧できなかった例はないですが、その場合にはもちろん本態性でない可能性も調べた上で3剤の配合剤を使おうと考えています。

日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2019,77,2019

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