正しいがんの原因への認識、ワクチン拒否・代替医療・陰謀論支持者で低調

正しいがんの原因への認識、ワクチン拒否・代替医療・陰謀論支持者で低調
以下は、記事の抜粋です。


がんの原因に対する認識傾向について、スペインのSonia Paytubi氏らが、約1,500人を対象に行ったオンライン横断調査の結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン拒否者、代替医療や陰謀論を支持する人々では、それぞれの対照群と比べ、根拠のないがんの原因を支持する傾向が高く、事実に基づくがんの原因を支持する傾向は低かった。

研究グループは、インターネット上のフォーラム「ForoCoches」(スペイン語)、「Reddit」(英語)、「4Chan」(英語)、「HispaChan」(スペイン語)、およびがん予防に関するスペイン語ウェブサイト(mejorsincancer.org)から、2022年1~3月にかけてデータを収集し、ワクチン懐疑論や陰謀論への公言とがん予防に対する態度について、横断研究を行い、Cancer Awareness Measure(CAM)とCancer Awareness Measure Mythical Causes Scale(CAM-MYCS)を用いて、がんに対する考え(cancer beliefs)を評価した。

回答者1,494人のうち、COVID-19ワクチン非接種者は209人、従来医療よりも代替医療を好む人は112人、天動説またはレプティリアン(ヒト型爬虫類の異星人)陰謀説の信者は62人だった。

事実に基づくがんの原因に関する認識度は、根拠のない原因への認識度より高かった(CAMスコア中央値:63.6% vs.41.7%)。最も支持されていた根拠のないがんの原因は、食品添加物や人工甘味料の摂取、ストレス、遺伝子組み替え食品の摂取だった。

ワクチン非接種者、代替医療支持者、陰謀論支持者の3群の、事実に基づくがんの原因の特定率中央値は54.5%だった。一方、3群の対照群では63.6%だった。根拠のないがんの原因の特定率中央値は、ワクチン非接種者群が25.0%、代替医療支持者群が16.7%、陰謀論支持者群が16.7%だったのに対し、各対照群は中央値41.7%と高率だった。


元論文のタイトルは、”Everything causes cancer? Beliefs and attitudes towards cancer prevention among anti-vaxxers, flat earthers, and reptilian conspiracists: online cross sectional survey(すべてがガンの原因?反ワクチン派、地球は平面派、レプティリアン陰謀論者のがん予防に関する信念と態度:オンライン断面調査)”です(論文をみる)。

予想通りの結果と言えば結果ですが、反ワクチンの医師にがんの原因や治療について聞いてみたいと思いました。たぶん、勉強不足で固定観念に固まっていると思います。これも、固定観念か?

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