喫煙女性、40歳までの禁煙で9年長生き 英調査
以下は、記事の抜粋です。
40歳までに喫煙をやめた女性は寿命が平均で9年以上延びるが、それでも死亡率は非喫煙者より20%高いとする論文が、10月27日のLancet誌で発表された。調査は英国の女性120万人近くを対象に行われた。なお、男性を対象に行われたこれまでの調査でも、今回と同様の結果が出ている。
調査によると、成人してから最後まで喫煙をやめなかった女性の平均寿命は、非喫煙者より11年短かった。それに比べ、40歳までに禁煙した女性は平均で9年以上、30歳までなら約10年も寿命が長かった。
論文を共同執筆したOxford大のRichard Peto氏によると「男性・女性にかかわらず、中年期までに禁煙した人は平均で10年ほど寿命が延びる」という。それでも、40歳まで喫煙を続けた女性がその後数十年のうちに死亡する割合は非喫煙者の1.2倍とかなり高いままだった。
死亡リスクは喫煙量に比例して高まるが、「1日に10本未満しか吸わない人でも全体的な死亡率は非喫煙者の2倍になる」という。また、研究対象の女性の大半が吸っていた「ライト」と呼ばれる「軽いたばこ」が持つ危険性も指摘されている。低タールのたばこを吸う人でも、最終的にはその半数以上が喫煙によって命を落としていた。
元論文のタイトルは、”The 21st century hazards of smoking and benefits of stopping: a prospective study of one million women in the UK”です(論文をみる)。
論文によると、50歳台、60歳台および70歳台で死亡した喫煙イギリス人女性の2/3の死因はタバコによるものだそうです。記事では40歳までにタバコを止めても死亡率は初めから吸っていない人よりも2割高いことを強調しています。しかし、論文では40歳以降も吸い続けた場合は、危険性が10倍高いことを強調しています。つまり、40歳までに止めれば喫煙による死亡リスクを9割避けられるということです。
さらに、30歳までに止めた場合は死亡リスクを97%避けられるとしています。つまり、30歳までに止めれば、ほとんど非喫煙者と同じだということです。若者の皆さん、なんとか30歳になる前にタバコを止めましょう。
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