重症者にカウントされないが、酸素が足りずに身動きもとれないで重症者と同じように苦しんでいる人が、重症者の何倍も存在する

1年前とは違う“重症”の現実 感染症専門医が第5波に警鐘
COVID-19に対する治療法の変化で”重症”と数えられるヒトが見かけ上減って数えられているという、国際感染症センター長の大曲貴夫氏へのインタビュー記事です。以下は、その抜粋です。


東京都の重症者は80人以上で推移している。ほかにも高濃度の酸素を必要とする人は多い。この1年半、治療法が変化し、人工呼吸器ではなく鼻から酸素を送り込む「ネーザルハイフロー」という呼吸療法を使うケースが増えた。これを使う人は、重症者にカウントされないが、酸素が足りずに身動きもとれない状況にある。重症者と同じように苦しんでいる人が、重症者の何倍も存在する。1年前と同じ感覚で重症者数だけを見て、「少ない」と言うのは状況の過小評価になる。

インタビューに答える国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長

第5波のピークがいつなのか、正直分からない。置き換わりが進むデルタ株は、他国の状況をみても広がりやすいのは明らかだ。この難局は、生半可なことでは越えられない。昨年春の第1波の時ぐらいに社会全体が行動変容をしないと越えられないのではないか。すでに感染後の治療や療養に至るまでの流れが滞ったり、一般医療でも手術予定が後回しになったりしている。自分のこととして考えてほしい。


日本のメディアやそれをコントロールする政治家の顔ぶれをみると、今以上の行動変容は無理だと思います。東京であるいは日本全体で以前の大阪や兵庫のように医療崩壊し、それぞれが恐怖感を持つまで、感染拡大が続くと思います。少なくともオリンピックやパラリンピックでの日本選手の活躍が報道されている間は止まらないでしょう。現状でプラスの要素はワクチン接種の広がりだけです。

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