年齢と性別はシャチの社会的相互作用に影響するらしい

シャチは仲間と深い友情を育む。若いシャチは年齢の近い同性と仲良く行動を共にすることが判明
以下は、記事の抜粋です。


英エクセター大学やクジラ研究センターなどの研究グループは、ドローンを利用することで、海面で営まれるシャチの群れの複雑な社会構造を観察し、分析結果を発表した。

研究グループのダレン・クロフト教授によると、人間を含む多くの種において、体の接触は心地いい、ストレスを軽減せる行為で、絆を深める機能があるのだという。

もう1つ興味深いのは行動のシンクロだ。お互いに行動を合わせる行為も、さまざまな種で親しさを示す印だと考えられている。それはシャチも同様で、今回の調査では一緒に海面へ浮上するといった行動が観察された。

ボディコンタクトで仲間と絆を育むシャチ

そうした行動の分析からは、社会グループの中心にあるのは若いシャチとメスであることが明らかになっている。そして、歳をとるほどにそうした行動が減っていく傾向にあるそうだ。また、所属する群れは生まれによって決まるが、その中で誰と付き合うかは個々のシャチが選ぶ。

なお、今回のドローンによる調査はクラウドファンディングによって資金が集められたそうだ。計画に賛同した支援者たちのおかげで、10日間にわたってシャチたちの姿を撮影し、651分もの映像に収めることができたとのこと。


元論文のタイトルは、”Age and sex influence social interactions, but not associations, within a killer whale pod(シャチの群れの中で、年齢と性別は社会的相互作用にはが影響するが、個体間の相互作用には影響しない)”です(論文をみる)。

若い女性が群れになっているのはライオンもそうですが、哺乳類に多いパターンなのかもしれません。

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