日本人は「糖尿病の真実」をあまりに知らなすぎる ホリエモン

日本人は「糖尿病の真実」をあまりに知らなすぎる 堀江貴文氏が最新情報を追い続ける理由
以下は、記事の抜粋です。


現在、日本人の6人に1人は糖尿病、または糖尿病予備群で、それぞれ約1000万人もいる(厚生労働省 平成28年「国民健康・栄養調査」)。しかも、コロナ禍の自粛生活のなか、過食・運動不足・ストレスが重なり、糖尿病の病態が悪化している人が増えているようだ。ところが、多くの人は糖尿病のことを知っているようで、その実態を知らない。なぜなら、糖尿病は深刻な合併症(これが怖い!)が現われるまで、ほぼ自覚症状なしで進んでいくからだ(「サイレントキラー」という)。

以下は、東京都済生会中央病院に渥美医師(糖尿病専門医)の話

「糖尿病を一言で言えば──膵臓から分泌されるホルモンのインスリンが十分に働かないために血液中のブドウ糖(血糖)が増える病気──ということになります。」「血糖値は飲食のたびに上がり、およそ1時間後に上昇のピークを迎えます。元の状態に下がり切るのは、食後2~3時間ほど経ってから。食後に血糖値が上昇し始めると、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンの作用によってブドウ糖は細胞に取り込まれ、私たちが生きていくエネルギー源となるのです。」

日本人は糖尿病になりやすい
「インスリンの分泌は、人種によって差があります。欧米人は日本人の1.5~2倍の分泌能力があると言われています。だから、欧米人は過剰な食事を取っても、それに見合うインスリンが分泌され、余分な栄養が脂肪として蓄えられるため、太っている人が多いのです。いっぽう、日本人を含むアジア人はインスリンの分泌能が欧米人に比べて低いために、太れない。と言うより、太るよりも先に糖尿病になってしまうのです。つまり、アジア人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいと言えるのです」

糖尿病の合併症で1年間に約1万人が足を切断している(交通事故死の3.5倍)。同じく合併症で人工透析を受けている人は現在34万人を超え、死亡数は1年間で3万4000人……まだまだあるけど、ここで止めておく。僕が警鐘を鳴らす理由がわかってもらえただろうか。


堀江さんは、「日本人の胃がんの99%はピロリ菌が原因で、ピロリ菌を除菌すれば胃がんを減らせるにもかかわらず、ピロリ菌検査・除菌を行う人がとても少ない」ことを知って、「防げる死」が放置されている、助かる病気で死ぬなんて馬鹿らしい、情報を広く知らせるべきだと痛感し、予防医療普及協会を立ち上げたそうです。今回は、糖尿病の予防医療に関する最新知見や情報を収集し、発信するためにこの記事を書かれたようです。

胃がんの場合、ピロリ菌による胃がんの発がんメカニズムが理解できれば、ほとんどのヒトがピロリ菌と戦うことに同意してくれます。ピロリ菌と戦うのは薬を飲むだけなので、それほど難しくはありません。しかし、糖尿病の場合、戦う相手は「食欲」というヒトの基本的欲望の1つです。堀江さんもその外見から判断して、その戦いに勝利しているのか怪しいと思われます。

日本では、食欲を抑制する薬物(抗肥満薬)がほとんど使えない状況ですので、自律的にダイエットできないヒトに対しては、この記事のように「足を切る」とか「透析になるぞ」とか「サイレントキラー」で脅かすしか今のところ予防する方法はありません。

堀江さんには、最新の治療法の紹介ではなく、「予防法」を開発していただきたいと思います。

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