コロナ後遺症に改善効果か ワクチン接種、英で調査
以下は、記事の抜粋です。
新型コロナウイルスに感染後、長期にわたって体調不良が続く「コロナ後遺症」に対し、ワクチンを接種することで症状が改善に向かう傾向があるとの調査結果を英エクセター大などの研究チームが5月21日までに発表した。コロナ後遺症では9カ月以上の症状継続を訴える人もいる。ワクチンの効果が明確になれば朗報となりそうだ。
研究チームの発表やガーディアン紙によると、後遺症がある800人以上を対象に、1度目のワクチン接種後の症状の変化を調べた。倦怠感や息切れなど多くみられる症状で、56.7%の人が改善。24.6%は変化がなく、症状が悪化した人も18.7%いた。
元論文のタイトルは、”The impact of COVID vaccination on symptoms of Long Covid. An international survey of 900 people with lived experience”です(論文をみる)。
この論文は査読前であり、観察研究のため、プラセボ効果をみている可能性もありますが、「コロナ後遺症」に悩む人々には朗報だと思います。メカニズムとしては、ワクチン接種が患者の体から残ったウイルス粒子を除去したという説が考えられています(記事をみる)。
この研究の主な目的は、「新型コロナウイルス感染症の患者がワクチン接種によって過剰なリスクを負うかどうかを判断すること」だったそうです。これについては、むしろリスクよりもベネフィットがありそうなので、既にコロナに感染したヒトもワクチン接種をすることが勧められます。
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