ラットの共感と利他的社会行動

ネズミは仲間見捨てない…米大学チーム確認

以下は、記事の抜粋です。


自分は得するわけでもないのに、困っている仲間を助ける。他人の感情を共有するそんな「共感」の能力をラットも備えていることが、シカゴ大学チームの実験でわかった。
人以外では、これまでサルでしか確認されていなかったという。12月9日付のサイエンス誌で発表した。
実験では、まず、わなの扉を外から頭で押して開けられるようにラットを訓練。そして1匹のラットをわなに閉じこめると、訓練を受けたラットは扉を開けて仲間を救出した。
わなの外にチョコレートがあるときも、自分が独り占めできなくなるのを承知でラットは扉を開けてやった。出てきたラットと接触できないようにしても行動は変わらず、仲間と一緒にいたいという自分の一方的な望みが動機でもないらしい。雌の方が仲間を助ける傾向が強かった。


元論文のタイトルは、”Empathy and Pro-Social Behavior in Rats”です(論文をみる)。記事にはありませんが、ラットをダミー(ラットのぬいぐるみ)に換えると助けに行きませんでした。

また、チョコレートはラットの大好物だそうですが、ケージの中に山盛りのチョコチップを置いた場合でも、ほとんどのラットは困っている仲間を先に助けた後、2匹でチョコをシェアしました。実験全体を平均すると、チョコの52%を自分で食べ、残りは助けたラットに与えました。ケージ内に1匹だけだと、このチョコチップの山は全部自分で食べたそうです。

記事にもメスの方が博愛的だと書かれていますが、メスは6/6、オスは17/24が仲間を助けるために扉を開けたそうです。「メスの方がオスよりも共感能力が高い」ようです。ヒトでもメスのほうが共感能力が高いのでしょうか??

以下は、ラットが閉じ込められたラットを助ける動画です。

コメント

  1. すずらん より:

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    ゲーム理論でしょうか。豚の場合の実験も知りたい。。

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