激減のタコ 不可能だった養殖を実現へ
以下は、記事の抜粋です。
タコの国内の漁獲量が最盛期の3割にまで落ち込んでいます。強い危機感をもった広島県尾道市にある研究機関は、不可能とも言われてきたタコの養殖につながる技術を開発しました。
漁獲量の減少は世界共通の悩みです。乱獲や海の環境の変化などが指摘されています。昭和43年のピーク時には国内で年間10万トン以上水揚げされていましたが、ここ数年は3万トン余りにまで落ち込んでいます。
そんな心配を打ち消してくれるかもしれない研究が、広島県尾道市にある「水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所」で進められています。
山崎さんは、10年以上前から養殖技術の開発に取り組んできました。しかし、ふ化したタコは20日以内に9割近くが原因不明で死んでしまい、ほぼ壊滅状態に。
ある日、水の流れに原因があることを突き止めたのです。強い流れが起きるエアポンプを使うのをやめ、酸素を含ませた海水を直接、底のほうから流してみたところ、水の流れは従来の下向きから上向きへと変わり、タコが生後20日まで生き残る割合は、これまでの14%から77%に一気に改善しました。
研究者の努力によって、養殖されたタコが当たり前のように、食卓に上がる日もそう遠くないと感じました。研究所のさらなる成果に期待するとともに、次は養殖されたタコの味について報告したいと思います。
「乱獲や海の環境の変化」の問題、特に乱獲の問題には全く触れずに、まだ20日間の成長が認められただけの養殖を絶賛する記事です。養殖には海域汚染の問題も伴います、また、記事にもありますが、タコの場合は狭い容器での同時飼育は「共食い」のために難しい、などの多くの問題が残っています。おそらく、NHKは、漁業関係者やその関係の政治家のバッシングを恐れて、乱獲の問題には触れなかったのでしょう。
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