低脂肪乳や低脂肪ヨーグルト、体を強く?

低脂肪乳や低脂肪ヨーグルト、体を強く―筋肉の衰えや身体の活動が下落する状態「フレイル」のリスク半分に
以下は、記事の抜粋です。


週に7杯以上、低脂肪乳や低脂肪ヨーグルトを食べる人は、食べない人に比べて、年を取ることに伴う肉体の衰え「フレイル」の発生率が2分の1ほど低かった。スペインの研究グループが、2015年9月に報告した。

年を取ることによる筋肉の衰えや身体活動の低下した状態が「フレイル」。「フレイル」は、極度の疲労、衰弱、肉体活動が低いこと、歩くスピードが遅い、意図しない体重減少があるという5項目のうち3項目以上に該当するものとされている。

2008年~2010年に、スペインにおける「栄養と心臓血管病のリスク研究」から、地域社会で生活している60歳以上の人の中で、調査開始時点でフレイルのない1871人を調査した。

2012年に再びフレイルの発症を調べたところ、134人がフレイルになっていた。週に7杯分以上の低脂肪乳や低脂肪ヨーグルトを食べている人たちは、1杯未満の人に比べ、フレイルの発生率は約2分の1だった。特に、歩くスピードが遅くなることや、体重減少のリスクが低かった。全乳や全乳ヨーグルト、チーズの消費は、フレイルの発生率とは関係が見られなかった。


元論文のタイトルは、”Dairy Consumption and Risk of Frailty in Older Adults: A Prospective Cohort Study”です(論文をみる)。

低脂肪乳や低脂肪ヨーグルトを食べたヒトでは体力の衰えが、食べていないヒトの半分だったという結果ですが、ランダム化比較研究ではなく、コホート研究なので、低脂肪のものを選ぶヒトは、元々健康意識が高いという可能性もあると思います。

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