100匹の群れで狩りをする「デンキウナギ」を初確認! そのシビれる狩猟法とは?(ブラジル)
以下は、記事の抜粋です。
南米アマゾンに生息する「デンキウナギ」は、1匹で860ボルトの電流を発生させられます。彼らは単独で狩りをするのが基本ですが、このほど、ブラジルの熱帯雨林で群れをなして狩りをするデンキウナギが初確認されました。撮影された映像では、死の電気ショックを浴びた大量の小魚が、いっせいに水面に飛び上がる様子が見られます。
かすかにビリッと音がした直後、何十匹もの小魚がそのショックで水面に飛び上がっています。周囲には100匹近くのデンキウナギが群がっており、動かなくなった小魚をゆうゆうと食べに集まります。これ以前、デンキウナギは単独の捕食者であり、一度に1匹の獲物しか攻撃しないと考えられていました。
その狩りの仕方は次のとおりです。まず、デンキウナギの群れが、浅瀬に集まっている獲物を取り囲み、逃げ場をなくします。次に、群れを代表する2〜10匹のデンキウナギが獲物にそっと近づき、同時に放電します。いっせいに放たれる電気ショックは1匹の時よりもはるかに強力で、獲物たちは一瞬で気絶あるいは絶命してしまいます。あとは全員で水面に力なく浮く獲物を食べるだけです。これが1時間で5〜7回繰り返されていました。
元記事のタイトルは、”Scientists discover electric eels hunting in a group”です(記事をみる)。
デンキウナギはシビレエイやデンキナマズと同様、我々の骨格筋にあるアセチルコリン受容体が直列につながったような構造の発電器官を持っています。水族館などでは数匹が水槽に飼われていて、餌の魚を入れると発電した時にランプが点灯するような展示が見られますが、こんな狩りをしているとは驚きです。
以下は、ダムで増えた外来魚を駆除するためにヒトが電気を使っている動画です。
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