最新の新型コロナの治療プロトコル?

以下は、大石佳能子氏がFacebookに投稿していた記事です。


新型コロナに関して、友人の医師から朗報です!
新型コロナの治療プロトコルは、初期より相当進化していて、手こずる症例は激減しているとのこと。エクモまで行かず、人工呼吸器までで助かっているそうです。その裏には、医療職、医療機関の皆様の凄まじい闘いと努力があったと思います。心からの感謝しかありません。

治療プロトコルの主たる変更点は下記の通り。
1 ステロイドを使う
中国からの2月の報告で、ステロイド使うとよくないというのがでて、一流雑誌ゆえにそれに引きずられました。しかしながら、世界から疑義が出て、使うようになりました。デキサメサゾンは効く、という報告が続き、今では世界のコンセンサスに。
2 挿管した後に高い圧をかけないで管理
肺炎のひどい状態には人工呼吸器の圧を強くかけるが一般的な基本戦略。ただ、コロナは肺の外側主体の病態なので、これやると早めに気胸ができてしまいます。ただでさえ良い肺が少ないのに、ダメ押しで、このタイミングでエクモになる場合あり。なので圧を高くはしないで、肺に優しくレスピレーターに乗せておく。
3. 頻呼吸をおさえるためのモルヒネの使用
頻呼吸が過ぎるとレスピレーターに同調しません。なので、呼吸抑制が強いモルヒネをあえて使うことでそれを回避。
4 抗ウイルス薬レムデシビル
抗ウイルス薬にカレトラ、アビガン使ってきたが今ひとつ。レムデシビルは効いてるかも?
なるほどねー、って感じ。

半年で治療プロトコルが変わり、やることやればある程度良くなる感触を現場は持ちつつあるそうです。

ところで、、、この方式が日本全体に広がっているか、というとまだだそうです。(今後、広まる予定)。これを編み出した病院は、超重症症例を受けまくっていて、きっちりとした司令塔的な先生がいて、全ての症例を診て、指示を出しているからこそどんどん改善が出来たそう。だとすると、新型コロナを診る病院を集約し、重症者のトリアージがきちんと出来ている地域が強いですね。また、院内の組織体制も重要。医師個人だけでは解決できない、地域全体の仕組みも大切だと実感します!


厚労省が出している現時点での新型コロナ診療の手引きにも同様の記載があります(手引きをみる)。その手引きではステロイドの使用について、呼吸不全がある「中等症Ⅱ」の場合、「肺の浸潤影が拡大進行するなど急速に増悪する場合がある。このような場合、ステロイド薬を早期に使用すべきであり、さらにレムデシビルの使用も考慮する。」と書かれていますが、モルヒネの使用についての記載はみつかりませんでした。

本当だとは思いますが、引用やデータがついていないのでタイトルには「?」を付けています。あたまから信じないで、参考にしてください。

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