George Washington University hires Nobel-winning biochemist Ferid Murad
以下は、本年1月10日のワシントンポストの記事の抜粋です。
ジョージワシントン大学は、ノーベル賞受賞生化学者Ferid Murad氏(現テキサス大ヒューストン・ヘルスサイエンスセンター)を雇うと発表した。
Murad氏は、一酸化窒素の心血管系における役割の発見に対して、1998年のノーベル医学生理学賞を他の2名と共に受賞した。Murad氏は、ジョージワシントン大に大学教授として加わり、学部学生のコースを担当し、大学院生や医学生のメンターを勤め、生化学分子生物学講座では研究室を主導する予定だ。
ノーベル賞受賞者を雇用する事は、どんな大学にとっても重大な転機となりうる。大学はそれを自慢できるし、アカデミック界での地位も大学ランキングも上がる。例えば、マリーランド大には3人の、ジョンスホプキンス大には4人のノーベル賞受賞者がいることを誇っている。Murad氏は、「ワシントンD.C.でノーベル賞受賞者は自分とオバマだけだ!」と冗談を言っている。
現在74歳のMurad氏は、テキサス大の以前には、スタンフォード大とヴァージニア大のファカルティー・ポジションを歴任してきた。ジョージワシントン大が彼を迎えることで、医学部のイメージが高まる効果があるだろう。給料は公表されていない。
Murad氏は、テキサス大が健康科学に偏っていたのと違い、ジョージワシントン大が総合大学であることが気に入ったそうだ。今年の4月からスタートして、学部学生のコースをデザインし、医学研究への「やる気」を引き出したいそうだ。
彼は、ES細胞、グリオブラストーマ、発展途上国の下痢など、少なくとも3つの研究において科学的貢献をしたいと考えている。「近くや遠くの数百万の人々を助けられたら、それは大きな進歩になるだろう」と彼は語った。
3月6日に、Murad研の先輩から「Dr. Murad 大学移動のお知らせ」というメールが来ました。以下は、その抜粋で、個人情報保護のため一部を変更しています。
さて、先日、Dr. Murad より以下のように、ワシントンD.C.の George Washington大に移るとの連絡を得ましたので連絡申し上げます。
Dear Xxxxx, We will move to Washington, DC to begin my position as a University Professor and Director of a new research Insitute for Molecular and Cellular Signaling. Yy and Zzzz will move with me. We begin work April 1, 2011. We are selling our Houston house and looking for a new house in Washington. You need to come and visit us after we get settled.
With best regards
Ferid Murad
PS Please let the other fellows know I am moving and looking for good people to come and work with us.
まだまだ元気に教育、研究活動を続ける意欲のようです。GW大学、Muradで検索したら大学のアナウンスがでてきます。
関連記事に書いたように、昨年4月、京都での「Murad門下生の集い」で会った時、彼は「テキサスは待遇が悪いので移るところを探している」と言ってましたが、それが実現したようです。研究所の名前は、なかなか魅力的です。この調子で活躍してくれると、私が定年で辞めた後、もう一度彼のラボでポスドクとして働くこともできそうです。
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Ferid Murad Lecture
コメント
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Murad氏の門下生はたくさんおられるのですね。
学生時代の助教授の先生も、Abbotで一緒に仕事をしていたと聞きました。今は他大学で教授をされています。