コロナ治療薬候補のアビガン、承認申請へ 有効性確認か
以下は、記事の抜粋です。
アビガンについて、富士フイルム富山化学が近く国に製造販売の承認を申請することがわかった。9月中旬まで実施した臨床試験(治験)のデータを9月20日に精査し、一定の有効性が確認できたもようだ。承認されれば、日本で開発された新型コロナ治療薬としては初めてとなる。申請後は、厚生労働省が有効性や安全性などを審査し、承認するか決める。
アビガンはこれまで一部の病院で、患者の希望と医師らの判断で使える「観察研究」という枠組みで使用されてきた。正式に承認されれば、従来よりも多くの病院、患者に使用できる可能性がある。感染初期の軽症の段階で使うことが想定されている。ただ、胎児に奇形が出るおそれがあることがわかっており、妊娠中やその可能性のある女性、相手の男性には使えない。
富山化学は3月末に国内での治験を始めた。96人を目標に参加者を募集し、当初は6月末に終える予定だった。緊急事態宣言などによって患者が減ったことから参加者数を確保できず、7月以降も治験を続けていた。7月中旬ごろから患者が再び増えたことで目標数を確保できた。
先日のブログ記事で、国立感染症研究所所長の脇田隆字氏は、細胞の生存率を観察することで、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性を調べる実験で、アビガン®(ファビピラビル)が抗ウイルス活性を示さなかったと報告していると書いたばかりです。審査に注目です。
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