アビガン®は抗新型コロナウイルス活性を示さなかった…国立感染症研究所所長の脇田隆字氏

感染研・脇田氏「COVID-19にメフロキンが効く可能性」
アビガン®(ファビピラビル)について重要な記載があったので、以下に抜粋します。


脇田氏ら研究グループはまず、300の化合物に対するスクリーニングを実施。SARS-CoV-2を感染させた細胞に48時間、化合物を投与し、細胞の生存率を観察することで、抗ウイルス活性を調べるというものだ。その結果、抗HIV薬であるロピナビルとネルフィナビル、免疫抑制薬であるラパマイシン、ステロイド薬であるロテプレドノール、そして抗白血球減少症薬であるセファランチンが強い抗ウイルス活性を示すことが判明した。一方、ファビピラビルは抗ウイルス活性を示さなかったという。

次に、これらの薬剤と、既に治療薬候補として知られるレムデシビルやシクレソニド、ヒドロキシクロロキンとのウイルス抑制活性を比較した。その結果、レムデシビルのIC50が1.8μMだったのに対し、ネルフィナビルが0.77μM、セファランチンが0.35μMと、非常に強い活性を示すことが判明したため、脇田氏らはこの2つに候補を絞って研究を進めることを決めた。ネルフィナビルはSARS-CoV-2の複製に必要なメインプロテアーゼを阻害する。一方、セファランチンは、ウイルスと細胞の吸着に必須のウイルススパイクタンパク質に結合することにより、細胞侵入を阻害することで薬効を示すと考えられている。


上の記事は、医療関係者向けのサイトに掲載されたもので、国立感染症研究所所長の脇田隆字氏が8月21日、東京都内で開催された第94回日本感染症学会総会・学術講演会のシンポジウムで、新型コロナウイルス感染症COVID-19)に対する創薬研究について講演した内容をまとめたものです。

私が注目したのは、ネルフィナビルが0.77μM、セファランチンが0.35μMという低濃度での新型コロナウイルス抑制活性を示し、ポジティブコントロールとしてのレムでシビルもウイルス抑制活性を示したのに、あの「安倍元首相一押し」だったアビガン®(ファビピラビル)が抗ウイルス活性を示さなかったという点です。

メディアもあれだけ騒いだのですから、もっと大きく取り上げて欲しいと思います。

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