福島県内すべての妊婦にPCR検査へ…本当にやりますか?

県内すべての妊婦にPCR検査へ
以下は、記事の抜粋です。


県内で出産するすべての妊婦が無料で新型コロナウイルスの検査を受けられることになり、福島市は、必要な費用などを盛り込んだ補正予算案を、今月6月25日に開かれる市議会の緊急会議に提出することになりました。

これは6月22日、福島市の木幡市長が記者会見し発表しました。一般会計の総額で8億3410万円あまりの補正予算案には、新型コロナウイルス関連の緊急支援策として、市内の医療機関で出産するすべての妊婦を対象に、PCR検査を無料で受けられるようにするための費用として4500万円が盛り込まれています。この取り組みは、全県的に実施される予定です。


阪大の森井氏が書かれているように、現在行われているPCR検査の感度は約70%、特異度は99%だとされています(記事をみる)。これまでの報告では、98.8%とか97%とかが報告されているので、実際には特異度は99%以下だ推測されます。この100%でないことが問題です。つまり、検査された100人に一人はウイルスに感染していないのに「ウイルス陽性」と判定されるということです。

日本産科婦人科学会が新型コロナウイルスへの対応を尋ねたアンケートでは、PCR検査を受けた妊婦が陽性だった場合、分娩を取り扱う66.2%の施設が、症状がなくても、感染症に対応できる治療体制が整った医療施設に搬送すると回答しました。また、施設の判断で帝王切開手術にするとしたのは22.4%でした(記事をみる)。

症状がある場合や、家族に感染者がある場合は良いとしても、福島県のように東京よりも明らかに感染者の数が少ないと思われる地域で、こんなことをする必要があるのでしょうか?

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