小泉環境相 「漁業者に不安与えた」 福島県漁連に陳謝→たまり続ける汚染水

小泉環境相 「漁業者に不安与えた」 福島県漁連に陳謝
以下は、記事の抜粋です。


福島第一原子力発電所にたまり続ける、放射性物質を含む水の処分をめぐる、前の環境大臣の発言に地元が反発する中、小泉環境大臣が福島県いわき市で県漁業協同組合連合会の幹部と面会し「漁業者に不安を与えてしまった」として陳謝しました。

福島第一原発で出る汚染水を処理したあとの水をめぐって、原田前環境大臣は9月10日の記者会見で「海洋放出しか方法がないというのが私の印象だ」などと述べ、福島県の漁業関係者から反発の声が出ています。

こうした中、小泉環境大臣は12日午後、福島県いわき市で県漁業協同組合連合会の幹部と面会しました。この中で小泉大臣は「発言は前大臣の個人的な所感ではあるが、福島の漁業者に不安を与えてしまい、後任の大臣としてまず、おわびしたい」と陳謝したということです。

これに対し、県漁連の鈴木専務理事は「原発の状況がようやく落ち着き、漁業も復興に向けて前進し始めた時期での発言で、看過できない。福島の状況をしっかり見てほしい」と伝え、小泉大臣は「これからしっかり福島を見て、復興を進めていく」と述べたということです。

小泉環境大臣は12日夕方、記者団に対し「原田前大臣の発言によって傷ついた県民の方々には私としても大変、申し訳なく思う。『所管外』と断ったうえでの発言とはいえ、しっかり向き合うことをやらなければならないと思った」と述べました。

そのうえで小泉大臣は12日午後、県漁連の幹部と面会したことについて「率直に『申し訳ない』と伝えた」と述べました。


以下のような記事もあります。
「自分は捨て石に」原田前環境相が心境をFBに投稿
以下は、記事の抜粋です。


・前環境相の原田義昭氏の「海洋放出」発言を巡り、小泉環境相が福島県側に“謝罪”したことについて、原田氏は13日午前、『「原発処理水放出」のその後』と題してFacebookに投稿。「誰かが言わなければならない、自分はその捨て石になってもいい」と発言の真意を述べた。

・『記者会見では、淡々と1年の行事を振り返りながら、福島原発に触れていた時、日頃考えたままに「海洋への放出、稀釈しか残された選択はない」と発言しました。記者団は少し騒ぎになりました。しかし私は、これでいずれは世の中が変わる、という不思議な自信も付いてきました。誰かが言わなければならない、自分はその捨て石になってもいい、と素直に自認しました。』


前環境相の「海洋への放出、稀釈しか残された選択はない」という判断は、世界の事例から考えると誤りではないと思いますが、もう少し丁寧に説明する必要があると思います。

一方、小泉新大臣は、福島県漁協の幹部と面会し「漁業者に不安を与えてしまった」として陳謝しそうですが、何を謝罪したのかよくわかりません。ひょっとして、将来の放出と希釈を予め陳謝したのかもしれません。

もちろん、健康被害の可能性はありますが、実際に問題になるのは風評被害です。大臣の役割は、現実的な対応をしながら正確な情報を国民に伝えて、風評被害を最小限にすることだと思います。

この大臣は、着任早々風評被害を誘導するような行動と発言をしてしまいました。この人の任期中、汚染水は溜まり続けることになると思います。

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