マイクロ波を用いた新規治療が進行乳がんに著効

Breast cancer treatment shows promise in trials

以下は、記事の要約です。


オクラホマ大の研究グループは、マイクロ波によって胸部組織の温度を上昇させると、化学療法の効果が増強され、進行乳がんを縮小できることを発表した。

臨床試験結果によると、この新しい治療法は、1インチ(2.54センチ)以上の大きさの乳がんに対する乳房切除術の必要性を90%以上減らしたそうだ。

オクラホマ大のDr. William Dooleyは、「この”Focused Microwave Thermotherapy”は、これまで多くの患者が乳房を失っていた進行乳がん治療を大きく前進させるもので、がんを殺して乳房を温存することを可能にする」と述べた。

この方法では、胸部組織を標的としてマイクロ波を照射し、組織温度を華氏110度(摂氏43.3度)に上昇させる。何らかの理由で、がん細胞はマイクロ波による高温に感受性が高いらしい。Dr. Dooleyは、マイクロ波は乳がん以外の他のがんにも有効だろうと述べた。


身近なところでは、マイクロ波は電子レンジに使われています。がん組織の温度を高くして治療する「温熱療法」もかなり以前からありました。

マイクロ波を用いた方法が、従来の温熱療法とどの程度ちがうのかは不明ですが、画期的な治療法であることを期待します。

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