禁煙は「徐々に」でなく「一気に」した方が喫煙毒性暴露は低い

禁煙は「徐々に」でなく「一気に」の裏付け/JAMA
以下は、記事の抜粋です。


ニコチン含有量を最小限または中毒性のないレベルにまで減量するための最適な時間的アプローチは、これまで検証されていなかった。

ミネソタ大学のHatsukami氏らによる二重盲検無作為化並行群間比較試験の結果で、喫煙者において、タバコのニコチン含有量を即時に減らすほうが、緩徐に減らすよりも、喫煙毒性曝露バイオマーカー値の低下は一貫して有意に大きいことが明らかにされた。また、緩徐に減量した場合とニコチン含有量を減量しなかった場合の同マーカー値には、有意差がなかった。


元論文のタイトルは、”Effect of Immediate vs Gradual Reduction in Nicotine Content of Cigarettes on Biomarkers of Smoke Exposure:A Randomized Clinical Trial”です(論文をみる)。

呼気一酸化炭素(CO)、尿中3-HPMA(アクロレイン代謝物)、尿中PheT(多環芳香族炭化水素)の3つの喫煙毒性曝露バイオマーカー値(高い方が毒性が高い)をニコチンの断ち方で比べた試験です。その結果、ニコチンを一気に断った方がバイオマーカーの値が低かったという報告です。何となく、当たり前の感じがします。

禁煙の成功率とかを比べた試験ではないので、この報告をもとにして、禁煙したいヒトに「一気に止めた方が良い」とは言えないかもしれません。

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