爪にできた悪性黒色腫(メラノーマ)の特徴・見分け方

これって、がん!? 爪が黒くなる病気と治療法
以下は、記事の抜粋です。


◆爪のがんである悪性黒色腫・メラノーマの特徴・見分け方
爪のがんを心配して皮膚科を受診する方は少なくありませんが、実際に皮膚がんであることはそれほど多くありません。クリニックで皮膚科医として診察していて実際に爪のがんだったケースは、経験的には年間で一人いるかいないか、という程度です。

爪の下の黒いがんは「悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)」と言います。英語ではmalignant melanomaというので日本語でも「メラノーマ」とよく呼ばれています。

悪性黒色腫の場合も爪の根元から爪の先まで一直線に黒い線がありますが、良性の場合と違って線が太く、色むらがあり、線の一部がとぎれている場合が多いです。

爪自体も一部が破壊され、変形していることがあり、悪性のサインになります。また、ハッチンソンサイン(Hutchinson sign)といい、爪の根元や指先の皮膚まで黒い色が広がっているのは悪性を示唆するサインの一つです。

患者さんの年齢は50~60代以降と高く、数カ月~2年程度と比較的短期間に広がってきたという場合が多いです。速すぎる場合は、ほとんどが爪の下の出血です。

悪性黒色腫は爪以外でも体のどこにでもできますが、アジア人などの有色人種では爪の下を含めた手足に出現しやすいことが知られています。皮膚がんの中でも質の悪いがんと言え、早めに取り切れなかった場合には次々とリンパ節やほかの臓器に転移していく心配があります。


私の知っているヒトは、上の写真の様な爪になったけれども、痛くも痒くもなかったそうです。家族が心配して早めに病院に連れて行かれた結果、転移する前に綺麗に取りきれたそうです。ということで、この写真はよく覚えておきましょう。

関連記事に紹介したように、昔は不治の病だった転移した進行性悪性黒色腫(メラノーマ)も薬で完治するようになりましたが、やはり早期発見が重要です。

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