インフル新薬「ゾフルーザ」が発売。自己負担額はいくら?
以下は、記事の抜粋です。
3月14日、インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」が発売された。最先端の薬を早く提供する目的で厚生労働省が設けた「先駆け審査指定制度」が適用され、2017年10月の申請から5カ月での発売となった。
タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタなどの従来薬は、細胞の中で増えたインフルエンザウイルスが細胞から外に出るプロセスをはばむのが作用の特徴だったが、ゾフルーザはウイルスそのものが細胞の中で増えるのを抑制するのが特徴。
タミフルが1日2回、5日間の服用が必要なのに対し、ゾフルーザは錠剤を1回飲めば済む。1回の服用量は体重や年齢で違うが、体重が10kg以上なら12歳以上の子供も服用できる。
薬の価格(医療保険適用前)は10ミリグラムが1,507.50円、20ミリグラムが2394.50円。成人および12歳以上の子ども(体重40kg以上)の場合、1回40ミリグラムを服用するので、4789円。新薬の加算がついているために、既存薬(タミフル)の5日分の総額(2830円※保険適用前)と比べると高い。自己負担が3割の医療保険の場合の自己負担額はタミフルが849円に対し、ゾフルーザはおよそ1436円。
5月に発売かと思っていたインフル新薬「ゾフルーザ®(一般名:バロキサビルマルボキシル)」もう発売になりました。政府もかなり力が入っています。
しかし、これまでのタミフル®(一般名:オセルタミビル)と比べて、特に新薬を使うべき理由はありません。関連記事で、廣津氏は、「ウイルスが早く消えるので、感染も減る」と書いていますが、科学的根拠はありません。新薬であることのリスクと自己負担額の違いをちゃんと説明すれば、普通の患者さんは、タミフル®を5日間飲む方を選ぶと思います。
逆に、どういう患者さんの場合に新薬を処方するのが良いのか知りたいです。どなたか、ご存知の方がおられましたら、お教えください。
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