以下は、記事の抜粋です。
運動時の水分補給においては、暑熱環境下で摂取する水分量だけでなく摂取する水分の温度にも注意を払う必要があるかもしれない。氷水は常温の水と比べて半分の量でも十分な効果を示す可能性があるようだという。
摂取される水分の水温がどのような影響を身体に与えるのかを検討する為、研究者らは31.1度の気温環境下で被験者に3時間運動を行わせて実験を行った。実験に際して、被験者はランダムに3群に割り当てられた。常温の水を体質量1kgあたり2gの割合で与えられた群、かき氷水(3分の2をかき氷で、3分の1を液体の水で)を体質量1kgあたり2gの割合で与えられた群、さらに第2群と同様のかき氷水を量を減らして体質量1kgあたり1gの割合で与えられた群の3グループである。
氷水の量を少なくして与えた第3群が常温の水を推奨量与えられた場合とほぼ同じ作用が見られたのに対して、、氷水が推奨量と同量与えられた場合では温度調整機能が有意に改善している傾向が見られた。
つまり、暑熱環境下で運動したり仕事したりしている個人は、氷水を補給することができるならばより少ない水分量でも同等の効果が期待できるということだ。
本研究の知見は、氷水を摂取する事が暑熱ストレスに対して有効な対抗策となり得ることを示唆している。
高校野球のように、真夏の灼熱の太陽の下で激しい運動をするのが良いかどうかは別にして、選手にお湯のように温度の高い水ではなく、氷水を飲ませるのが良いという話だと思います。
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