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AI俳優、長編映画で主演に 雇用喪失への警戒で米ハリウッドは反発
以下は、記事の抜粋です。


人工知能(AI)新興企業の英パーティクル6はAIでつくった架空の俳優を主演とした長編映画の制作を始めた。人の演技を学習したAIで低コストに映画がつくれるようになり、米ハリウッドは雇用喪失につながると反発している。

パーティクル6が開発した「AI俳優」のティリー・ノーウッドはウエーブのかかった茶色のロングヘアと大きな瞳が特徴で、2025年に公開された。AI製ながら俳優のようにふるまい、SNSを通じて発信を続ける。

これまでSNSの動画配信などにとどまっていたが、ついに映画制作に乗り出した。作品名は「ミスアラインド(ずれ)」。架空のデジタル世界を舞台に、ノーウッドを主人公としたコメディードラマだ。

シナリオは幼少期の記憶がないノーウッドが闇サイトから来たキャラクターに会い、欲望や野心を持ち、人間に近づいていく物語。登場人物はAIでつくられているが、監督や脚本家などは人間のスタッフが担当する。配給時期などは公開されていない。

AIで生成したティリー・ノーウッド

長編映画は広告などより制作費が大きく、俳優への出演料もより高い。俳優などの組合、米テレビ・ラジオ芸術家連盟(SAG-AFTRA)と契約している作品は主要キャストに低予算映画でも1日単位の契約では最低834ドル(約13万円)を支払わなければならない。AIが主演となることで制作会社は費用が抑えられる。

パーティクル6は、AIを活用した映像制作を手掛ける英ロンドン制作スタジオで、英BBCテレビなど向けに番組や広告作品を制作してきた実績がある。

25年からノーウッドなどAIで生成したキャラクターの開発を本格化した。これ以降、複数の芸能事務所がノーウッドと契約を検討していると米業界誌が報じたことをきっかけに、ハリウッドではAI俳優に対する反発が相次いだ。

映画業界はこれまでにCG(コンピューターグラフィックス)など最新技術を活用してきた歴史がある。しかし、モーションキャプチャーなど素材となる人には対価が支払われてきた。

AIの場合、無数の実在する俳優らの演技や作品のデータを取り込んで使っており、データ素材となった俳優に対し原則的に対価は支払われない。こうした仕組みが、ハリウッドの一部から反発を招いている。

労働組合SAG-AFTRAは25年9月の声明で、ノーウッドを生成するのに「多くのプロの演技を報酬も許可もなしで学習に使用した」と訴え、「ティリー・ノーウッドは俳優ではない」と強調した。

プロダクション・デザイナーのクリス・コーレマン氏は「AIと分かっていても、人は見に行くだろう」と話す。AI俳優を使用した映画は一般的な映画より低コストで制作でき「制作会社がその収益性に気付けば、多くの人が職を失う可能性がある」と指摘する。

AIを活用した映画は存在感を増している。6月に米で開かれたトライベッカ映画祭では、イランの市民抵抗運動を題材にAIで制作した「ドリームズ・オブ・バイオレッツ」が上映された。出演者だけでなく、カメラワークや撮影工程などもAIを活用し、制作費は約2000ドル(約32万円)に抑えたという。


俳優も「危ない職業」だとすると、声優はもっと危ないかな、、、恐ろしい世の中になってきました。

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