「目玉」

食品パッケージに「目玉」を描くことでカモメが食べ物を盗むのを防げる
以下は、記事の抜粋です。


野生動物や家畜など多くの動物は「目」に敏感であり、目は捕食者の存在を示す指標となるだけでなく、意図を伝達するためにも用いられます。直接目を合わせることは攻撃性のシグナルであり、多くの動物はじっと見つめられると防御的な反応を示すとイギリス・エクセター大学のケリー氏は説明しています。

一部の動物はこうした反応を利用するため、眼状紋と呼ばれる目玉のような模様を発達させてきました。眼状紋がどのようにして捕食者を遠ざけるのかについては1世紀以上にわたり議論されてきましたが、眼状紋は捕食者の目と勘違いさせることで警戒心を高めたり、攻撃をそらしたりする可能性があるとのこと。

野生の肉食動物による家畜の殺傷が問題となっているボツワナでは、「家畜として飼育されている牛のお尻に目を描く」という実験が行われました。その結果、お尻に目を描くことがライオンによる襲撃を大幅に減らすことが示されました。

今回ケリー氏らの研究チームは、カモメが屋外の人間から食べ物を奪うことが知られるコーンウォールの沿岸部で実験を行いました。実験では、「目のシールを貼り付けたテイクアウト容器」と、「シールを貼らなかったテイクアウト容器」を2m離して置き、カモメがどちらを選ぶのかを調査しました。

以下の画像は、左が「目のシールを貼り付けたテイクアウト容器」で右が「シールを貼らなかったテイクアウト容器」です。実験の結果、カモメは目のシールが付いたテイクアウト容器を敬遠し、目のシールがないテイクアウト容器と比べて近づくまでの時間が長く、つつかれる可能性が減りました。

また、カモメが時間経過につれて目のシールに慣れるかどうかも調べるため、30羽のカモメを対象に「目のシールを貼り付けたテイクアウト容器」と、「シールを貼らなかったテイクアウト容器」を3回ずつ見せる実験も行いました。すると、カモメの約半数はすぐに目のシールが貼られたテイクアウト容器をつつきましたが、残る半数はまったくつつきませんでした。この結果は、一部のカモメに対しては目の効果が長時間持続することを示唆するものです。

研究チームは今後、食品販売業者と協力して「目玉のついたテイクアウト容器」を使ってもらうよう依頼し、より現実的な規模で目のカモメ抑止効果を検証することを計画しています。すでに目玉模様は鳥を農作物や漁網、空港などから遠ざけるために用いられているとのこと。

なお、興味深いことに人間も他の動物と同様に目に反応することが知られており、目の画像が自転車盗難を減らしたり、協力関係を強化したり、寄付を増加させたりすることがわかっています。


元論文のタイトルは、”Evaluating Aversion to Eye-Like Stimuli as a Foraging Deterrent in Urban European Herring Gulls(都市部に生息するヨーロッパセグロカモメにおける、目のような刺激に対する嫌悪感が採餌行動を阻害する要因として評価される)”です(論文をみる)。

カラスがつつくゴミの袋に眼をつけたらどうかと思いました。以下は、ネパールを訪れた時に気になった「仏陀の眼」です。

 

Symbol of Nepal, Buddha’s Eyes in Kathmandu

Buddha eyes close up with prayer flags at Bodhnath stupa in Kathmandu valley, Nepal

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