エゼチミブ(ゼチーア®),心血管イベント再発予防への適応拡大ならず(米)

エゼチミブ,再発予防への適応拡大ならず
以下は、記事の抜粋です。


Merckは2月15日,米食品医薬品局(FDA)による脂質異常症治療薬エゼチミブ(商品名ゼチーア)の心血管疾患再発予防の適応拡大の申請が見送られたと発表した。昨年(2015年)に発表されたIMPROVE-IT(N Engl J Med 2015; 372: 2387-2397)で,スタチンの同薬追加群の有意な心血管イベント減少が確認されていたことを受け,適応拡大を申請していた。


IMPROVE-IT試験期間中のLDLコレステロール値の中央値は、シンバスタチン(リポバス®)+エゼチミブ(ゼチーア®)併用群53.7mg/dLに対し、シンバスタチン単独群 69.5 mg/dLで、7年の時点でのイベント発生率は、併用群32.7%に対し、単独群 34.7%でした。

いくら統計的に有意差があったといっても、2%しか心血管イベントが減らないのであれば、申請が見送られるのは当然だと思います。

コメント

  1. taniyan より:

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    tac先生、お早う御座います。
    何時も難しい話題を分かり易く解説下さり有難う御座います。
    自分はゼイチーア10mgとクレストール2.5mg服用。
    長年各種スタチン単独服用でも効果乏しく、ゼチーア追加が劇的に効いたんで残念。
    高脂血漿各パラメータが低過ぎでスタチンを半減したばかり、スタチンは抗炎症効果もあるけど認知機能にマイナス云々記事で。
    暫く現状で行こうと思ってます。
    本日も良い一日でありますように。

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