Peer-Review Fraud(査読詐欺)が発覚、BMCから43論文がretract(撤回)

Peer-Review Fraud — Hacking the Scientific Publication Process

専門的な話題ですが、あまりに驚いたので紹介します。

実験などの結果をまとめた論文を科学雑誌に投稿すると、出版社あるいは編集者(editor)から、数名の査読者(reviewer)に相応しい研究者の名前とその連絡先(email address)を知らせるように要請されることがあります。「査読詐欺」はこの「投稿者による査読者推薦システム」を悪用し、投稿者自身あるいはその仲間に査読が回ってくるようにしたというものです。

私の知り合いの編集者も、論文の査読者探しに苦労すると言っていたので、悪意のある投稿者が示唆したメールアドレスが正しいかどうかなど、チェックする編集者や出版社はいなかったのでしょう。

いずれにしても、記事にも書かれているように、このような不正行為は、研究者達に対する非常に厳しい論文出版圧力を反映していると思います。いくらねつ造や剽窃チェックを厳しくしても減らないでしょう。

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