ブルーカラービリオネア

「ブルーカラービリオネア」という幻想 迫るAI失業、中高年にも脅威
AIによって就職状況がどう変わるかの議論です。以下は、記事の抜粋です。


米国で人工知能(AI)で代替できないブルーカラーの高額収入が注目され、職業訓練校への入学者が増えている。「ブルーカラービリオネア」を目指す動きだが、若者の雇用の受け皿になり得るかは不透明だ。AI普及による労働需給の緩みへの警戒が強まり、不安と混乱が広がり始めている。

若者・大卒の失業率が上昇
米国の労働市場で異変が起きている。全体の失業率が4%台前半の低水準で推移するなか、若者(16〜24歳)の失業率だけが10%を超える水準に上昇した。目を引くのが米国での大卒の失業率の上昇だ。景気が悪化すれば、高卒も大卒も上昇するはずだが、大卒の失業率だけがじりじりと上昇している。ホワイトカラーを中心に企業の人員整理が進んでいる可能性がある。

AIが普及すれば、若者が担っていたような補助的な作業は代替され、若年雇用に影響が出るとの懸念はかねてよりあった。

ブルーカラーの時代が来る?
そうした中で、ブルーカラービリオネアを目指すことは若者にとって正解なのか。問題は少なくない。配管工やエレベーター技師のような高賃金のブルーカラーに若者が殺到すれば、賃金は低下に向かう可能性がある。

高い料金でも黙って支払い、チップも弾む気前のよい顧客があって初めてブルーカラービリオネアは生まれる。ホワイトカラーが次々に職を失っていくなかで、ブルーカラーの給与だけが上がり続けるという未来は描きにくい。

中高年にとっても人ごとではない。AIを使うことで自らの生産性を上げれば報酬増も見込めるが、自分が淘汰される側に回らないとも限らない。

第一線を退いた後も補助的な仕事について長く働こうと考えていた人は、AIとの競合で老後のプランの変更を迫られる可能性もある。AIとの因果関係は不明だが、米国では若者だけでなく65歳以上の失業率が1年前と比べて上昇している

イノベーションによって富の集中が進み、格差が広がってきたのが近年の状況だ。AIの普及が現在では想像もできないような職種を生み出し、雇用の裾野を広げて社会全体を豊かにする可能性はある。だが、それを自明と考えるのは楽観的すぎる。


AIのためにホワイトカラーの未来は暗そうだと思っています。一方、ブルーカラーの未来が明るいかと思っていたら、そうとも限らないという記事でした。どちらも明るくないということか、、、

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