朝食とメタボ各要素の関連~メタ解析
以下は、記事の抜粋です。
朝食を食べない人では、食べる人と比べて、腹部肥満、高血圧症、高脂血症、高血糖などのメタボリックシンドローム(MetS)のリスクが有意に高いことが、Ningxia Medical UniversityのBowen Yang氏らによって報告された。
これまで多くの研究で特定の食品や食習慣とMetSとの関連が検討されてきたが、朝食など食事頻度に関するエビデンスは一貫していなかった。そこで研究グループは、一般集団を対象に、朝食を食べない人と食べる人との間でMetSおよびその構成要素(腹部肥満、高血圧症、高脂血症、高血糖など)の発生・有病リスクを比較するシステマティックレビューおよびメタ解析を実施した。
PubMedなどのデータベースの開始から2025年4月7日まで検索し、朝食抜きとMetSまたは個々の構成因子のリスクを検討した観察研究を抽出した。
主な結果は以下のとおり。
・基準を満たす9件の研究(11万8,385人)が解析対象となった。
・プール解析により、朝食抜きはMetSおよびその構成要素のリスク上昇と有意に関連していることが示された。ORと95%CIは以下のとおり。
-MetS:1.10(95%CI:1.04~1.17)
-腹部肥満:1.17(95%CI:1.01~1.34)
-高血圧症:1.21(95%CI:1.10~1.32)
-高脂血症:1.13(95%CI:1.04~1.23)
-高血糖:1.26(95%CI:1.16~1.37)
やはり朝食抜きはその後の時間における過食につながり、結果としてメタボになるようです。バランスの良い朝食を摂るようにしましょう。
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