ウルソデオキシコール酸(ウルソ®)がパーキンソン病やレビー小体型認知症に効く可能性

Parkinson’s Disease: Could A Drug For Liver Disease Slow Its Progression?
以下は、記事の抜粋の日本語訳です。


肝臓の薬がパーキンソン病の進行を遅らせる可能性を示す結果が報告された。

研究者らは、肝臓病治療薬であるウルソデオキシコール酸(UDCA)がパーキンソン病に関連するLRRK2遺伝子変異に働く可能性を見出した。

研究者らはUDCAが症状の有無に関わらず、LRRK2変異を持つドーパミン神経細胞のミトコンドリア機能を改善することを示した。

さらに、LRRK2変異を持つショウジョウバエにUDCAを飲ませると、神経細胞の変性による視機能の低下が遅れることを明らかにした。

ミトコンドリア機能の低下は、LRRK2変異を持たないパーキンソン病患者の細胞でも認められるため、研究者らはUDCAが他のタイプのパーキンソン病やその他の神経変性疾患にも効果があることを期待している。


元論文のタイトルは、”UDCA exerts beneficial effect on mitochondrial dysfunction in LRRK2G2019S carriers and in vivo”です(論文をみる)。

leucine-rich repeat kinase 2(LRRK2)は複数のリピート構造を持つタンパク質リン酸化酵素で、その活性化変異は常染色体優性遺伝するパーキンソン病をひきおこすことが知られています。LRRK2の2019番目のグリシンがセリンに変異(G2019S)するとLRRK2は構成的に活性化されます。パーキンソン病の90~95%は孤発性で、遺伝性のものは5~10%だとされています。G2019S変異が最も多く、孤発性の0.5~2%、常染色体優性遺伝性の約5%に認められるそうです。

LRRK2は脳全体に分布しており、レビー小体型認知症との関連も示唆されています。ウルソデオキシコール酸は「ウルソ®」として古くから肝機能障害に広く使われている安価な薬です。製薬会社が乗り気になるかどうかわかりませんが、臨床試験の結果が待ち遠しいです。

ここまで書いて気がついたのですが、2013年にもウルソデオキシコール酸がミトコンドリア機能の改善を介してパーキンソン病に効果があるのでは?という以下の記事がありました。やはり、儲かる可能性がないと臨床試験はされないか?

Ground breaking research identifies promising drugs for treating Parkinson’s

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