白血病ウイルス感染の男性が倍増 九州・沖縄、20~30代目立つ

白血病ウイルス感染の男性が倍増 九州・沖縄、20~30代目立つ

以下は、記事の抜粋です。


血液のがん「成人T細胞白血病(ATL)」の原因ウイルスに新たに感染した男性が、九州と沖縄では大幅に増えていたことが5月17日、日本赤十字社などの調査で分かった。2010~16年の感染男性は直前調査の約2倍だった。厚生労働省の会合で同日報告された。

20~30代の若い男性で感染者の増加が目立つ。元々多い鹿児島と沖縄に加え、福岡、佐賀、熊本、大分の各県でも増えた。女性はやや減少した。

日本赤十字社九州ブロック血液センターの相良康子・品質部課長は「男性の感染が増えた理由は分からないが、妻らにも感染が拡大する恐れがあり、対策を取るべきだ」とした。


具体的な数字を出さない非常に断片的な記事で、いたずらに読者の不安を煽る可能性があります。血液センターが輸血用の血液を調べてわかったと思われます。

国立がんセンターが一般向けに公表している「がん情報サービス」によると、ATLの原因は、HTLV-1というウイルス感染です。多くの場合は発症することはなく経過し、発症した場合でも感染者のごく一部で、約30~50年間の潜伏期間があります。感染から発症までの潜伏期間が長いためHTLV-1感染者が生涯に発症する確率は約5%程度とされています。

感染経路は、母乳による母子感染、輸血、性交による感染です。輸血による感染は、献血のときに抗HTLV-1抗体検査を行うことで現在はほとんどないと考えられます。また、性交による夫婦間の感染は、発症までの潜伏期間が長いため、夫婦間で感染した後に発症したという報告はないそうです。

日本でのHTLV-1感染者(キャリア)は、西南日本を中心に110万人ほど存在していると書かれています。男女比は,男性がやや多い(1.5:1)ということなので、150万人ぐらいのキャリアが見つかったという事だと思います。

輸血による感染が無視できる現在、母子感染と性交による感染だけであることや、感染しても発症しないキャリアが多い事などを記事に書くべきだと思います。

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