人間への逆襲か?北米最大のキツツキが次々と車の窓ガラスを破壊
以下は、記事の抜粋です。
アメリカで、車の窓ガラスやミラーが次々に破壊される事案が発生した。犯人は、北米最大のキツツキ、エボシクマゲラだ。被害にあった車は少なくとも25台に及ぶという。
車の窓やミラーが割られる被害が続出
アメリカのマサチューセッツ州は、多くのキツツキが生息していることで知られている。2025年4月、同州の静かな海辺の町、ロックポートの住人たちは、車の窓ガラスやサイドミラーが何者かに割られるという被害に数週間にわたって悩まされている。最初のうちは、近隣の悪ガキッズがこの騒ぎの原因だと思われていた。だが真相は違った。
犯鳥は北米最大のキツツキだった
この鳥はエボシクマゲラという鳥で、カラスほどの大きさになる北米最大、世界でも3番目に大きいキツツキだ。木の幹の中にいる昆虫を捕食するためにクチバシで穴を開けるのは他のキツツキと同様だが、エボシクマゲラは特に大きな穴を掘るのが特徴で、場合によっては木が真っ二つに折れてしまうこともあるという。
木で済めばまだいいが、この鳥は電柱や家屋などに被害を与えることでも知られており、今回のように車が損害を被ることも多いそうだ。下は破壊行為真っ最中の現行犯。
繁殖期を迎えたオスによる縄張り行動か
マイアミ動物園のロン・マギル氏は、キツツキのこの行動について次のように説明する。この時期は繁殖期にあたるので、エボシクマゲラだけでなく、すべての鳥のオスたちが縄張りを守るために非常に攻撃的な求愛行動をとるようになります。
彼らは(ガラスに映った)自分たちの姿を見ても、それが反射した自分の姿だとは理解できず、ライバルだと思ってしまうということだ。ロックポートの町では、少なくとも25台の車両がこの鳥による被害を受けたと推定されているそうだ。
エボシクマゲラは保護動物の為、笑って済ませるしかない
エボシクマゲラは、絶滅の危機に瀕しているわけではないが、1918年に制定された「Migratory Bird Treaty Act(渡り鳥条約法)」により、巣や卵を含めて保護対象となっている。そのため、捕獲や殺傷、巣の破壊などは厳しく禁じられているのだ。
なので住民たちは、キツツキたちの破壊衝動を抑え、これ以上物理的な被害を被らないように、愛車の窓やミラーはゴミ袋やタオルでくるんで、繁殖期が終わるのを辛抱強く待っているという。
子供のころみた「ウッドペッカー」という漫画を思い出しました。以下は、記事で紹介されている動画です。車両保険ではカバーされないのでしょうか?
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