バターと植物油の摂取と死亡率

バターを植物油に置き換えると死亡リスクは低下する
以下は、記事の抜粋です。


バターがあれば何でもおいしくなる、というのは料理人の格言だが、バターは健康には良くないことが新たな研究で示された。バターの摂取量が多い人は少ない人に比べて早期死亡リスクが高いが、オリーブ油のような植物性の油を主に使っている人は早期死亡リスクが低いことが明らかになったという。

ブリガム・アンド・ウイメンズ病院のYu Zhang氏らによるこの研究は、医療従事者を対象とした3つの長期研究で30年以上にわたって追跡調査された、22万1,054人の参加者の食事や健康状態に関するデータに基づいたものだ。参加者の中に、研究参加時にがん、心血管疾患(CVD)、糖尿病、神経変性疾患を有する人はいなかった。

これらの研究では、4年ごとに食事内容に関する調査が実施されていた。調査では、バターの総摂取量として、バターとマーガリンをブレンドしたもの、バタースプレッド、家庭でのパン作りや揚げ物、炒め物などの料理に使われるバターの摂取量も調査された。植物油の摂取量は、揚げ物や炒め物、ソテー、パン作り、サラダのドレッシングに使った量に基づき推定された。

33年間の追跡期間中に5万932人が死亡していた。死因は主に、がん(1万2,241人)とCVD(1万1,240人)だった。バターまたは植物油の摂取量に応じて、参加者をそれぞれ4群に分類して解析した結果、バターの摂取量が最も多い群では、最も少ない群と比べて死亡リスクが15%高いことが示された。一方、植物油の摂取量が最も多い群では、最も少ない群と比べて死亡リスクが16%低かった。さらに、毎日少量のバターを植物油に置き換えるだけでも死亡リスクが低下することが示された。具体的には、1日当たり10gのバターを植物油に置き換えることで、全死亡およびがんによる死亡のリスクがそれぞれ17%低下することが明らかになった。


元論文のタイトルは、”Butter and Plant-Based Oils Intake and Mortality(バターと植物油の摂取と死亡率)”です(論文をみる)。

元記事に書かれているように、バターに多く含まれる飽和脂肪酸と植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸の影響かもしれませんが、バターが意識低い系で植物油が意識高い系かもしれません。私は、バター入りあるいはバター風味のマーガリンでパンや焼き芋を食べています。

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