オブリーン(cetilistat、ATL-962) 20年ぶりに承認された抗肥満薬だが、、、

20年ぶり肥満薬承認
以下は、記事の抜粋です。


厚労省の薬事・食品衛生審議会医薬品第1部会は8月22日、武田薬品の肥満症治療薬「オブリーン」の製造販売承認を了承した。肥満向けの医療用医薬品は1992年に薬価収載された「マジンドール(一般名)」に次ぐもの。

オブリーンは英製薬アリザイムが創製。脂肪を体内に取り込みやすくする酵素リパーゼを阻害する経口薬。糖尿病、脂質異常症を併発する肥満指数(BMI)25以上の患者が投与対象となる。副作用懸念のある中枢系治療薬とは異なる作用を持つが、厚労省によると脂肪便などの副作用があり医師の適切な管理下での使用が求められるとしている。


オブリーンの一般名は、cetilistat(開発コード:ATL-962)です。吸収されずに、すい臓由来のリパーゼを阻害するのがメカニズムだとされています。

タケダのデータによると、「52週のプラセボ対照試験において、本薬(120mg×3/日)投与群は、主要評価項目である平均体重変化率について、プラセボ投与群と比較して有意な改善(本薬投与群-2.776% vs プラセボ投与群-1.103%)を示すとともに、副次評価項目であるHbA1cとLDLコレステロールの変化について、プラセボ投与群と比較して有意な低下を示しました。」ということです。

プラセボとの比較で-1.6%、体重60kgのヒトならたった1kgの減です。これでHbA1cとLDLコレステロール値に有意な変化があったというのが驚きです。

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