エイズは「2030年までに撲滅可能」、国連報告
以下は、記事の抜粋です。
国連は7月16日、世界全体でエイズに関連して死亡した人の数と、エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)の新規感染者数が、ここ10年で3分の1余り減少したことから、2030年までにエイズを撲滅できる可能性が出てきたと発表した。
一方で国連合同エイズ計画のMichel Sidibe事務局長は、世界に約3500万人いるHIV感染者のうち半数以上が感染に気付かないまま生活しているとみられるため、エイズとの闘いは終わりには程遠いと指摘している。
オーストラリアで7月20~25日に開催される第20回国際エイズ会議(International AIDS Conference)に先立って発表された国連の報告書によると、2013年にエイズに関連して死亡した人の数は、前年の170万人から150万人に減少。2004~05年に年間240万人と死者数がピークに達して以降、前年比で最大の減少幅となった。
また、昨年のHIV新規感染者は210万人で、2001年の340万人から38%減った。感染者と死者は依然としてアフリカ諸国に集中しており、2013年の死者は約110万人、新規感染者は約150万人だった。HIV感染者は計2470万人とされている。
HIVが発見されて約30年になります。フレディ・マーキュリー、ロック・ハドソン、アンソニー・パーキンス、アーサー・アッシュなどの有名人が次々と死んだ頃、エイズは死の病でした。私がアメリカにいた1980年代はピークで、ゲイの友人とは握手をするのもキスされるのにもビビッていました。
しかし、関連記事で紹介したように、現在では、多くの逆転写酵素阻害剤やプロテアーゼ阻害剤が開発され、完治はできないとしても感染者の寿命は非感染者の寿命とほぼ同じところまで来ています。本当に撲滅できるかどうかは、新薬の開発ではなく、アフリカ諸国などにおける衛生と教育、つまりは政治と経済にかかっていると思います。
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コメント
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tak先生
お早う御座います、先生も夏休みくらいゆっくり静養できると良いんですけどね。
人類の英知はやはり凄い、医療技術、薬学の努力の賜物。
何時かは人類滅亡するかと思ってましたから。
先生方は人類の救世主、在り難い存在。
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勇気を出して書き込んで見ました!
読ませるブログですね♪
それでは、また!