仕事に詰まったら、やっぱり歩くのがベスト:研究結果
以下は、記事の抜粋です。
「創造力を高めたいなら、仕事場を出て散歩をしなさい」。これは昔からよく言われているアドバイスです。このたび、実験心理学の専門誌「The Journal of Experimental Psychology」で、このアドバイスの効果が実証されました。
論文はスタンフォード大学の研究チームによるもの。小規模な実験を複数行って、ウォーキングに創造力を高める効果があるかどうかを確かめました。実験は基本的に、被験者にさまざまな条件でウォーキングをしてもらい、その前後に創造力をはかる試験を実施するという形で行われました。米紙「ニューヨーク・タイムズ」の記事に、その結果がまとめられています。
被験者たちは、スタンフォード大学の緑豊かな心地良いキャンパスを8分間散歩したあとでは、同じ時間を屋内で座って過ごした場合と、屋外で座って過ごした場合のどちらと比べても、よりクリエイティブな発想を示しました。ところが、外で散歩した場合の結果と、そのあと室内で無機質な壁に向かってトレッドミルに乗った場合の結果を比べても、顕著な違いは見られませんでした。
たしかに机の前にジッと座って考えてもあまり良いアイディアは出てこないような気がします。もうずいぶん前に亡くなりましたが、神戸大学元学長の西塚泰美先生が生化学の教授だったころ、大学院の学生に、「洗い物をしている間に良いアイディアが浮かぶんだ」と言ったという話を思い出しました。当時は誰もまともに聞いていませんでしたが、正しいアドバイスだったのかもしれません。
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