同じカロリーでも夜遅い食事は、空腹感を高め、エネルギー消費量を減少させ、代謝を変えてしまう…その結果、脂肪の蓄積が促進される

夜中に食事すると代謝が変化して脂肪が蓄積してしまうとの研究結果、摂取カロリーが同じでも食事が遅いだけで太る
以下は、記事の抜粋です。


2022年10月にCell Metabolismに掲載された研究により、摂取カロリーが同じでも食べる時間が遅いと代謝や空腹感に違いが出ることが分かりました。

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のフランク・シェアー氏らは、一体なぜ遅い時間の食事が肥満リスクを高めるのかを解明するため、被験者に時間をずらして食事をしてもらう実験を行いました。

実験に参加したのは、BMI値が体重過多もしくは肥満の範囲の被験者16人で、そのうち5人は女性でした。実験は2回に分けて行われ、1回目は食事を通常のタイミング、つまり「朝食を8時、昼食を12時、夕食を17時半」のスケジュールで摂取しました。そして、数週間後に行った2回目の実験では、同じ食事を約4時間後ろにずらしたタイミング、つまり「朝食は抜き、昼食を12時、夕食を17時半、夜食を21時半」というスケジュールで食べました。

食品の種類と量、カロリー、睡眠時間、1日のうち明るい時間と暗い時間、身体活動、さらには姿勢など食事の時間以外の要素は徹底的に管理されたとのこと。また、それぞれの実験開始の前の3日間は、食事の内容と食事の日程も実験とそろえてもらうようにしました。

実験の結果、遅い時間の食事は満腹感のサインになるレプチンというホルモンの濃度を24時間にわたって低下させてしまうことや、被験者らが実際に感じる空腹感も強いことが判明しました。さらに、遅くに食事を食べると体温は低下し、カロリーの燃焼速度は遅くなり、脂肪組織の増加や脂肪分解の減少に関連する遺伝子が発現し、その結果脂肪の蓄積が促進されました。


元論文のタイトルは、”Late isocaloric eating increases hunger, decreases energy expenditure, and modifies metabolic pathways in adults with overweight and obesity(過体重および肥満の成人において、夜遅い食事は同じカロリーでも、空腹感を高め、エネルギー消費量を減少させ、代謝を変えてしまう)”です(論文をみる)。

思い当たるヒトがいます。

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