新型コロナの致死率は当初と比べるとかなり低下している

もう個人防護具(PPE)を緩和していますか?
新型コロナウイルス対策についての記事ですが、死亡率がこんなに下がっているとは知らなかったので、その部分を抜粋します。


新型コロナの致死率は当初よりも低下しました。単純計算では、現在0.12%まで低下しています(図1)。季節性インフルエンザと同じレベルじゃないかという議論も出てきていますね。

図1. 各波の新型コロナ死亡者数(左軸)と致死率(右軸)

こうなってくると、新型コロナとどのように医療従事者が向き合うかも考える必要が出てきます。ただ、現時点では多くの病院では「フルPPE」対応で新型コロナを診療していると思われます。個人的には、キャップとかもう要らないと思っているのですが、どうでしょう。

分科会メンバーらの有志による「『感染拡大抑制の取り組み』と『柔軟かつ効率的な保健医療体制への移行』についての提言」では、専用病棟でなくてもよい、個人防護具(PPE)の着用を少し緩和させる、などの策が紹介されています(図2)。

図2. 「感染拡大抑制の取り組み」と「柔軟かつ効率的な保健医療体制への移行」についての提言 医療対応

図2の「ステップ2」のところ、「N95マスクは大事」いうのが強調されていますが、接触感染についてはそこまで重要視していません。

どこかのモデル病院が、「うちはこうやっていますよ」みたいな啓発をしてくださるとよいかもしれませんね。あるいは学会レベルでのガイドラインをちゃんと出すとか(他力本願)。


私が関係している病院では、専門家組織の提言をうけてテーブルやノブなどの頻繁な消毒はやめました。経団連も言っています。それでも、まだ消毒を続けている医療機関や会社を時々見ます。「念のため」と考えているようです。何でも始めるのは簡単で、やめるのは難しいと思いました。

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