睡眠薬を飲むと記憶力がアップ?

睡眠薬を飲むと記憶力がアップ!!認知症等の治療にも期待:米大学研究
以下は、記事の抜粋です。


最近の研究で一部の向精神薬、睡眠薬に使われているゾルピデムには、記憶力をアップさせる作用があると判明した。

これまでは睡眠薬は健康に悪いというイメージが強かった。認知症の原因にもなるとまで言われてきたが一転、米カリフォルニア大学リバーサイド校のサラ・メドニック医師によると、今回脳内の海馬で睡眠紡錘波が記憶を構築していくメカニズムが明らかになり、ゾルピデムがその作用を促すことがわかったという。端的に言うと「睡眠薬を飲むと記憶力がアップする」とのことで、アルツハイマー病や認知症の治療にも役立つのでは?!と期待が高まっている。

実際健康な被験者にゾルピデムを含む睡眠薬と偽薬を服用してもらい、記憶力の変化を観察したところ、ゾルピデムが記憶力をアップさせるのは間違いないという。

しかしテマゼパムとジアゼパムを使用したベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳内の神経伝達物質の往来を妨げ、認知症にかかるリスクを引き上げるとのハーバード大学の論文もあり、睡眠薬にはネガティブな印象が根強い。今回の発見でこれまでの睡眠薬に対する否定的な見方を払しょくできるかもしれない、と同氏は期待している。


元論文のタイトルは、”The Critical Role of Sleep Spindles in Hippocampal-Dependent Memory: A Pharmacology Study”です(論文をみる)。

実験では言語的記憶をゾルピデムが増強することが示されています。しかし、論文にも引用されているように、ゾルピデムには他のベンゾジアゼピン系薬物と同様の「前向性健忘」という副作用があります。これは、薬物を服用した後の出来事を忘れるという現象です。論文では、この作用で新しい記憶が形成されないことが、先の記憶を安定化するのではないかという議論がされています。

いずれにしても、薬を飲んだ後で勉強するのではなく、勉強した後で薬を飲むことで、睡眠と同じような効果が得られるという話です。くれぐれも、ゾルピデムを飲んでから勉強することのないように気をつけてください。

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