経皮吸収型パーキンソン病治療薬、第3の経口Xa阻害薬、月1回投与BP剤などを審議 承認了承

薬食審・第一部会 経口抗凝固薬アピキサバンなど7成分を審議 承認了承

以下は、記事の抜粋です。


厚労省の薬食審医薬品第一部会は11月30日、新薬など7成分を審議し、承認することを了承した。承認が了承された薬剤は次のとおり。

▽ニュープロパッチ(成分名・ロチゴチン、会社名・大塚製薬):「パーキンソン病、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群」を効能・効果とする。1日1回投与の世界唯一のドパミン・アゴニストの経皮吸収型製剤。

▽エリキュース錠(アピキサバン、ブリストル・マイヤーズ):「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」を効能・効果とする。日本で承認されれば、国内3番目の経口ファクターXa阻害薬となる。

▽アクトネル錠/ベネット錠(リセドロン酸ナトリウム水和物、味の素/武田薬品)。「骨粗鬆症」を効能・効果とする。月1回投与のビスフォスフォネート製剤。

▽コレアジン錠12.5mg(テトラベナジン、アルフレッサファーマ):「ハンチントン病に伴う舞踏運動」を効能・効果とする。希少疾病用医薬品。


ロチゴチン(rotigotine)は、Schwarz Pharma社が開発した経皮パッチ剤のドーパミンD2受容体アゴニストです。1日1回左右下肢大腿部にパッチを貼るそうです。皮膚からパッチの成分のドーパミンアゴニストが吸収されるので、経口製剤に比べ安全性に優れ、安定した血中濃度を維持することができるとされています。

アピキサバン(apixaban)は、国内ではリバーロキサバン、エドキサバンに続いて承認されましたが、海外での実績はリバーロキサバンとトップを争っています。これらのXa阻害薬がどの程度ワルファリンにとって代わるのか注目しています。

月1回投与のビスフォスフォネート製剤は、2011年9月16日に発売されたボノテオ®、リカルボン®(一般名ミノドロン酸水和物)に次いで2番目だと思います。あまり間隔が空くと飲むのを忘れてしまいそうで怖いですが、施設などで介護者が飲ませてくれる場合は良いかもしれません。

テトラベナジン(tetrabanazine)は、中枢神経系の小胞モノアミン輸送体(VMAT2)に選択的に結合して、モノアミンとセロトニンのシナプス前小胞への輸送を阻害し、神経終末のモノアミンとセロトニンを枯渇させることにより作用すると考えられています。一方、レセルピンは中枢のVMAT2だけでなく末梢のVMAT1にも非可逆的に結合するため、重症の抑うつ状態、血圧低下などを引きおこすとされています。

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コメント

  1. あ* より:

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    (誤)アフルレッサ
     ↓
    (正)アルフレッサ
    服用するより経皮のほうが安全そうですね。

  2. tak より:

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    PASS:
    >あ*さん
    ご指摘ありがとうございました。元記事はまだ修正されていませんが、私の方は修正いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。

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