サル痘の感染確認、15カ国に 欧米や中東で拡大

サル痘の感染確認、15カ国に 欧米や中東で拡大
以下は、記事の抜粋です。


イスラエル、スイス、オーストリアで「サル痘」の患者が確認された。これで、サル痘の発生を報告した国は15カ国となった。

サル痘は中央アフリカや西アフリカで最もよく見られるウイルス性感染症。ヒトからヒトには感染しづらく、症状も通常は軽いという。しかしここ最近、欧州やアメリカ、カナダ、オーストラリアで感染報告が相次ぎ、患者はこれまでに80人以上に上っている。

今回のアウトブレイクには、研究者も驚いているものの、一般市民へのリスクは低いと言われている。イギリスの国民保健サービス(NHS)によると、このウイルスに感染してもほとんどの人は数週間で回復するという。

一方、世界保健機関(WHO)は、感染が疑われる多くの例について調査中だと説明。国名を挙げないまま、さらに多くの感染者が確認される可能性があると警告した。

韓国訪問を終えたジョー・バイデン米大統領は、アメリカは流行への対応と使用するワクチンについて「懸命に取り組んでいる」と述べた。

イギリスでは市中感染も
サル痘は5月初めにイギリスで感染が確認された後、欧州全域で検知されている。これまでにスペイン、ポルトガル、ドイツ、ベルギー、フランス、オランダ、イタリア、スウェーデンの公衆衛生機関が患者を確認した。

イギリス保健安全庁(UKHSA)は国内で20件の感染を特定。上席医療顧問のスーザン・ホプキンス博士は22日に、「毎日さらに感染者を検知している」と述べた。また、西アフリカに渡航歴のある人と接触していない患者もおり、サル痘ウイルスが市中に広がっていると指摘した

一方で、一般住民のリスクはまだ「極めて低い」と述べ、これまでのところ患者のほとんどは一部の都市部や、同性愛またはバイセクシュアル(両性愛)の男性の間で見つかっていると話した。

サル痘に特化したワクチンはないが、サル痘に対して85%程度の感染予防効果を持つ天然痘ワクチンを備蓄しているとする国はいくつかある。2つのウイルスは同じ科に属している。

夏に感染拡大が加速の恐れ
WHOは20日の声明で今回のアウトブレイクについて、この病気が流行していない国で発生しているという点が異例だと述べた。この予期せぬ流行がなぜ今起こっているのか、その理由はまだ分かっていない。

欧州以外では、オーストラリアは20日に、イギリスから戻ってきた男性がサル痘に感染していたと発表した。アメリカでは18日、マサチューセッツ州の保健当局が、最近カナダに渡航していた1人の感染を確認した。

カナダ公衆衛生庁はケベック州で2件の感染を特定。しかしアメリカの感染者が同州モントリオールを訪問した時に感染したのか、それ以前に感染していたのか分からないとしている。


日本にはアビガン®(一般名:ファビピラビル)の備蓄はあるみたいですが、天然痘ワクチンの備蓄はあるのでしょうか?

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